年末年始に向け、帰省などで使う人も増える高速道路。車が猛スピードで行き交う中、その安全を守るのがNEXCO東日本の交通管理隊だ。巻きこんでしまえば、事故の危険がある落下物の回収から車の衝突現場、さらに…トイプードルが徘徊!?高速道路上の安全を24時間体制で守る緊迫の現場を追った。まずパトロール中に入ってきたのは「パンクの通報」。サイレンを鳴らし急行すると到着した現場には道路脇に1台の乗用車が止まっていた。

NEXCO東日本交通管理隊・隊員:NEXCOです。後ろパンクしている感じですか?運転手:後ろ?前じゃないですか?NEXCO東日本交通管理隊・隊員:あー、今見たら後ろが縮んでいるんですよね。運転手:そうか…タイヤの空気が抜けて走ることはできない。NEXCO東日本交通管理隊・隊員:レッカーって呼ばれます?運転手:呼びました。15時過ぎにここにいたんですが、(レッカー到着が)17時ごろって言ってるんで…。レッカーの到着は約2時間後だという。NEXCO東日本交通管理隊・隊員:とりあえず、今路肩内なので後ろに安全装置をしますので。我々はいろいろ回らなきゃいけないので、ちょっといったん離れてしまいます。二重事故を防ぐためパイロンを置きパトロールへ戻る。息つく暇もない高速道路のパトロール。今度は料金所近くで停車する車を発見。車には初心者マークが付いている。NEXCO東日本交通管理隊・隊員:故障ですか?運転手:あっそうです。NEXCO東日本交通管理隊・隊員:分かりました。ちょっと待っててください。エンジントラブルで車が動かなくなったという。NEXCO東日本交通管理隊・隊員:保険会社経由でレッカーは呼ばれました?運転手:はい。とりあえず呼びました。NEXCO東日本交通管理隊・隊員:そうしたら、後方にカラーコーンを設置しておくので。トイプードルの徘徊!?様々なトラブルが起きる高速道路。中には予想ができない通報も…。無線:原木ー船橋間、下りの原木ー船橋間で“犬の徘徊”です。なんと犬の徘徊。しかも…、無線:犬の徘徊、続報です。犬種はトイプードルです。NEXCO東日本交通管理隊・隊員:えぇ!?NEXCO東日本交通管理隊・隊員:トイプードル!?無線:緑のハーネスをつけているみたいです。NEXCO東日本交通管理隊・隊員:緑のハーネス、了解しました。車の窓からトイプードルが逃げ出したという。サイレンを鳴らし、現場へ急行。NEXCO東日本交通管理隊・隊員:この先、動物侵入の疑いがあります。低速走行願います。警察車両も合流し、事故を防ぐため、3車線中2車線を規制して探す。NEXCO東日本交通管理隊・隊員:これまでの間、犬の徘徊見当たらず。トイプードルは一体どこに行ったのか?NEXCO東日本交通管理隊・隊員:いないですよね?警察官:高速を出たと…。NEXCO東日本交通管理隊・隊員:出ちゃった!?警察官:今、お巡りさんが探していますので。徘徊していたトイプードルは自ら高速道路を出たという。緊急出動で最も多いトラブルが落下物そして緊急出動で最も多いトラブルが高速道路上の落下物。車道の真ん中に落ちていたのは細長い物体。回収のために車から降りるタイミングを見計らう。NEXCO東日本交通管理隊・隊員:降車、後方よし、避難場所よし、後方よし安全を確認しながら落下現場へ急いだ隊員は、到着してすぐ、走ってくる車に旗を振り注意を促す。一体何が落ちているのか?隊員は車の流れが途切れる一瞬の隙を見計らい、回収する。落ちていたのは1メートル以上もある鉄の棒だ。こうした落下物は後を絶たずNEXCO東日本管内では2022年度だけで約9万5000件が処理された。回収された落下物を見せてもらうと…NEXCO東日本交通管理隊・中山 淳班長:この1カ月ぐらいで、これだけの量が高速道路の本線上から回収されています。見せてくれたのは膨大な数の“落とし物”。車に踏まれたのか、折れ曲がった脚立。ボロボロのマットレス。謎のオブジェなどが回収されていた。NEXCO東日本交通管理隊・中山 淳班長:落下物に乗り上げないように、急ブレーキを踏んで後ろの車がそれに気づかずに追突してしまうという事故もあります。こうした落下物が時には思いもよらぬ事故を誘発する。取材した日もパトロールをしていると突然の渋滞に遭遇する。渋滞の先にあったのは、追い越し車線に停止する2台の車。二重事故が起きないよう後続車への車線変更を指示する隊員。もう一人の隊員は追い越し車線に停車しているドライバーの元へと急ぐ。NEXCO東日本交通管理隊・隊員:おケガ大丈夫ですか?運転手:大丈夫。車の前方はつぶれエアバッグが開き、衝撃の強さを物語っている。運転手:前が止まっていたの。それ見て、前で止まったんですよ。そうしたらミラー見たらすごい勢いで来たなと思って構えていたらぶつかった。前の車が止まっていた原因は車道に落ちていたシート。隊員の調べによると、高速道路に落ちていたシートを避けようとスピードを落としたところ、後続車が約70km/hのスピードで衝突してきたという。この事故によるけが人はいなかったものの、衝突した車は走行不能になり、現場から運ばれていった。小さなトラブルが大事故につながる可能性もある高速道路。走行するときは十分な注意が必要だ。(「イット!」 12月15日放送)
年末年始に向け、帰省などで使う人も増える高速道路。
車が猛スピードで行き交う中、その安全を守るのがNEXCO東日本の交通管理隊だ。
巻きこんでしまえば、事故の危険がある落下物の回収から車の衝突現場、さらに…トイプードルが徘徊!?高速道路上の安全を24時間体制で守る緊迫の現場を追った。
まずパトロール中に入ってきたのは「パンクの通報」。
サイレンを鳴らし急行すると到着した現場には道路脇に1台の乗用車が止まっていた。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:NEXCOです。後ろパンクしている感じですか?
運転手:後ろ?前じゃないですか?
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:あー、今見たら後ろが縮んでいるんですよね。
運転手:そうか…
タイヤの空気が抜けて走ることはできない。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:レッカーって呼ばれます?
運転手:呼びました。15時過ぎにここにいたんですが、(レッカー到着が)17時ごろって言ってるんで…。
レッカーの到着は約2時間後だという。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:とりあえず、今路肩内なので後ろに安全装置をしますので。我々はいろいろ回らなきゃいけないので、ちょっといったん離れてしまいます。
二重事故を防ぐためパイロンを置きパトロールへ戻る。
息つく暇もない高速道路のパトロール。
今度は料金所近くで停車する車を発見。
車には初心者マークが付いている。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:故障ですか?
運転手:あっそうです。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:分かりました。ちょっと待っててください。
エンジントラブルで車が動かなくなったという。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:保険会社経由でレッカーは呼ばれました?
運転手:はい。とりあえず呼びました。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:そうしたら、後方にカラーコーンを設置しておくので。
様々なトラブルが起きる高速道路。中には予想ができない通報も…。
無線:原木ー船橋間、下りの原木ー船橋間で“犬の徘徊”です。
なんと犬の徘徊。しかも…、
無線:犬の徘徊、続報です。犬種はトイプードルです。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:えぇ!?
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:トイプードル!?
無線:緑のハーネスをつけているみたいです。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:緑のハーネス、了解しました。
車の窓からトイプードルが逃げ出したという。
サイレンを鳴らし、現場へ急行。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:この先、動物侵入の疑いがあります。低速走行願います。
警察車両も合流し、事故を防ぐため、3車線中2車線を規制して探す。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:これまでの間、犬の徘徊見当たらず。
トイプードルは一体どこに行ったのか?
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:いないですよね?
警察官:高速を出たと…。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:出ちゃった!?
警察官:今、お巡りさんが探していますので。
徘徊していたトイプードルは自ら高速道路を出たという。
そして緊急出動で最も多いトラブルが高速道路上の落下物。
車道の真ん中に落ちていたのは細長い物体。回収のために車から降りるタイミングを見計らう。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:降車、後方よし、避難場所よし、後方よし
安全を確認しながら落下現場へ急いだ隊員は、到着してすぐ、走ってくる車に旗を振り注意を促す。
一体何が落ちているのか?
隊員は車の流れが途切れる一瞬の隙を見計らい、回収する。
落ちていたのは1メートル以上もある鉄の棒だ。
こうした落下物は後を絶たずNEXCO東日本管内では2022年度だけで約9万5000件が処理された。
回収された落下物を見せてもらうと…
NEXCO東日本交通管理隊・中山 淳班長:この1カ月ぐらいで、これだけの量が高速道路の本線上から回収されています。
見せてくれたのは膨大な数の“落とし物”。
車に踏まれたのか、折れ曲がった脚立。
ボロボロのマットレス。
謎のオブジェなどが回収されていた。
NEXCO東日本交通管理隊・中山 淳班長:落下物に乗り上げないように、急ブレーキを踏んで後ろの車がそれに気づかずに追突してしまうという事故もあります。
こうした落下物が時には思いもよらぬ事故を誘発する。
取材した日もパトロールをしていると突然の渋滞に遭遇する。
渋滞の先にあったのは、追い越し車線に停止する2台の車。
二重事故が起きないよう後続車への車線変更を指示する隊員。
もう一人の隊員は追い越し車線に停車しているドライバーの元へと急ぐ。
NEXCO東日本交通管理隊・隊員:おケガ大丈夫ですか?
車の前方はつぶれエアバッグが開き、衝撃の強さを物語っている。
運転手:前が止まっていたの。それ見て、前で止まったんですよ。そうしたらミラー見たらすごい勢いで来たなと思って構えていたらぶつかった。
前の車が止まっていた原因は車道に落ちていたシート。
隊員の調べによると、高速道路に落ちていたシートを避けようとスピードを落としたところ、後続車が約70km/hのスピードで衝突してきたという。
この事故によるけが人はいなかったものの、衝突した車は走行不能になり、現場から運ばれていった。
小さなトラブルが大事故につながる可能性もある高速道路。走行するときは十分な注意が必要だ。
(「イット!」 12月15日放送)