韓国・ソウルの繁華街、梨泰院(イテウォン)の路地で29日夜に起きた雑踏事故で、死亡した日本人女性2人のうちの1人は、北海道根室市出身でソウルに留学中だった冨川芽生(めい)さん(26)とみられることが30日、親族への取材で分かった。
芽生さんの父、歩さんは「外務省から連絡があった」とした上で、「パスポートの手続きが終わり次第、すぐにでも現地へ行きたい」と語った。
歩さんによると、芽生さんは語学留学のため韓国に滞在しており、29日には「フランス人の友達と出かける」と連絡があった。雑踏事故を報道で知り、30日朝、芽生さんの携帯電話に連絡したところ、電話口に出たのは「韓国の警察だった」という。
30日夕には外務省から「娘と(亡くなった人の)指紋が一致した」と伝えられたといい、歩さんは「まさか娘が。信じられない」と話した。