キャスターの辛坊治郎氏(66)が25日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が次々と明らかになっている山際大志郎経済再生担当相が辞任したことについて語った。
山際大臣の辞任について辛坊氏は「もう誰が考えたって風前の灯火でした。与党の人達が“瀬戸際大臣”と呼んでたくらいですから」とコメント。「建て前としては本人が辞めるって言ったことになってます。岸田総理はそれまで国会答弁で辞めさせるつもりはないと、ずっと言ってたもんだから。整合性というのがありますからね。ですが本当は岸田総理が(山際大臣へ)頼むから辞めてくれという感じだったのでは」と持論を展開。
続けて「(岸田総理は)基本悪者になりたくないワケですよ。この人(山際大臣)って確か麻生派なんですよ。クビにしたとなると麻生さん的に“何ウチのヤツ首にしやがって”ってなるが、本人が辞めたいと言っていますから仕方がないのでお辞めになって頂きます。という事なら悪者になりませんからね」と総理が自民党・麻生副総裁の顔色をうかがったのだろうと推測した。
さらに辛坊氏はもう一つ重要なポイントがあると指摘。「他にも閣僚で旧統一教会との関係が取りざたされる人が他にも何人かいるわけですよ。今回、それを理由にクビを切ったんだと言ってしまうと他の人達はどうするんだ?という流れになってしまう。だから(表向きには)辞めさせるつもりはなかったけれど、本人が辞めると言ったのでと報告した。これで何で他の人のクビを切らないんだと聞かれた時に他の人は辞めるって言ってませんからという言い訳が立つ」と説明。山際大臣の“更迭劇”をバッサリ切り捨てた。