神奈川県の東名高速で2017年、「あおり運転」で一家4人が死傷した事故を巡り、逮捕された男と関係があるとする虚偽の情報をインターネット上で流されたとして、北九州市の設備建設会社と同社社長が、男性5人に計550万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が27日、福岡高裁であった。
岩坪朗彦裁判長(久留島群一裁判長代読)は、5人に計176万円の賠償を命じた1審・福岡地裁判決を変更し、賠償額を計231万円に増額した。
判決によると、5人は17年10月、掲示版サイトなどに、逮捕された男が「社長の会社に勤務している」などと虚偽の情報を投稿。ネット上で社長の名前や会社情報が拡散し、会社には多い日で100件以上の嫌がらせの電話があった。