来春の福岡市議選に立候補を検討している元衆院議員の男性をかたり、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)と関係があると記したビラを作成したなどとして、福岡県警から私文書偽造容疑で任意の事情聴取を受けた堀本和歌子市議(41)が28日午後、同市議会の伊藤嘉人議長に辞職願を提出し、議員辞職した。
堀本氏は記者会見で「男性や支援者の皆様に多大なご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした」と謝罪した。
関係者によると、日本維新の会所属だった堀本氏は、男性が2019年に韓国で開かれた旧統一教会の式典であいさつしたとする文や写真を載せたビラを作成し、今年8月に同市博多区の複数の住宅に投函(とうかん)した。防犯カメラの映像から関与が疑われ、男性が9月に県警へ告発状を提出。同容疑で任意の事情聴取を受けた。
男性は元自民党の衆院議員で、現在は参政党の福岡支部長。来春の市議選で同区から立候補を検討している。