福岡県篠栗町で2020年4月、5歳男児が餓死し、保護責任者遺棄致死罪で母親と「ママ友」の女が実刑判決を受けた事件で、福岡児童相談所の所長が今年9月、男児の祖母と面会し「当時の対応は適切でなかった」として謝罪していたことが5日、分かった。
死亡した碇翔士郎ちゃんの祖母の代理人弁護士によると、8月中旬ごろ、福岡児相に対応の説明を求め、9月末、森本英明所長や職員らと面会した。児相側は「男児に話を聞くべきだった。会うこと自体が目的化してしまった」と説明した。
福岡児相は、20年3月11日の家庭訪問で翔士郎ちゃんを直接確認し「差し迫った危険はない」と判断した。