夜な夜な左党たちが集まる飲み屋の聖地、横浜・野毛の名物商店街が存続の危機だ。場所は同地を流れる大岡川に面した、60店舗が連なる都橋商店街。
実はここは店舗すべてが一つの建物に集約されているため、正式には「野毛都橋商店街ビル」というが、家賃の値上げを巡り、店舗側がビル所有者を提訴したのだ。
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横浜野毛商業協同組合の二宮夏美理事長は憤る。「都橋商店街ビルは’17年にそれまで所有・管理していた横浜市から、ヘリテイジ(公益社団法人横浜歴史資産調査会)へ譲渡され、所有権が移りました。

すると’19年6月に突然、ヘリテイジの代理人弁護士から家賃の値上げに関する内容証明が届いたんです。提示された家賃は現在の約2.5倍。あまりの値上げ幅に怒りを覚えています」今年4月に第1回の口頭弁論が開かれるも議論は平行線で、10月中旬には第5回が予定されている。大家なのにカネを払わず何もしない本誌がヘリテイジの米山淳一事務局長に取材を申し込むと、「メディアに騒がれて大変迷惑している。取材を受けることはない」と回答があった。大家に対して日増しに不信感を募らせる組合側。このまま続けば、商店街そのものが「消滅」する恐れもあるという。Photo by iStock 「古い建物なので定期的に修繕が必要なのに、ヘリテイジはカネを払わず何もしないので、我々が負担する始末。常連客を重視する店ばかりなので、この物価高でも値上げを簡単にできずギリギリの状態です。耐えられずに出ていく店も増えてくるかもしれません」(都橋商店街の居酒屋店主)野毛のディープなシンボルの運命やいかに。「週刊現代」2022年10月8日号より
横浜野毛商業協同組合の二宮夏美理事長は憤る。
「都橋商店街ビルは’17年にそれまで所有・管理していた横浜市から、ヘリテイジ(公益社団法人横浜歴史資産調査会)へ譲渡され、所有権が移りました。
すると’19年6月に突然、ヘリテイジの代理人弁護士から家賃の値上げに関する内容証明が届いたんです。提示された家賃は現在の約2.5倍。あまりの値上げ幅に怒りを覚えています」
今年4月に第1回の口頭弁論が開かれるも議論は平行線で、10月中旬には第5回が予定されている。
本誌がヘリテイジの米山淳一事務局長に取材を申し込むと、
「メディアに騒がれて大変迷惑している。取材を受けることはない」
と回答があった。
大家に対して日増しに不信感を募らせる組合側。このまま続けば、商店街そのものが「消滅」する恐れもあるという。
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「古い建物なので定期的に修繕が必要なのに、ヘリテイジはカネを払わず何もしないので、我々が負担する始末。常連客を重視する店ばかりなので、この物価高でも値上げを簡単にできずギリギリの状態です。耐えられずに出ていく店も増えてくるかもしれません」(都橋商店街の居酒屋店主)野毛のディープなシンボルの運命やいかに。「週刊現代」2022年10月8日号より
「古い建物なので定期的に修繕が必要なのに、ヘリテイジはカネを払わず何もしないので、我々が負担する始末。
常連客を重視する店ばかりなので、この物価高でも値上げを簡単にできずギリギリの状態です。耐えられずに出ていく店も増えてくるかもしれません」(都橋商店街の居酒屋店主)
野毛のディープなシンボルの運命やいかに。
「週刊現代」2022年10月8日号より