国会での安倍晋三元首相の追悼演説について、自民党は7日、立憲民主党に対し、立憲の最高顧問の野田佳彦元首相に要請したい意向を正式に伝えた。
自民の高木毅国対委員長が、国会内で、立憲の安住淳国対委員長と会談し、「故人は長く内閣総理大臣を経験し、その重圧と孤独を最も知りえるのは前任の野田元首相の他はない。野田元首相に要請していただきたい」と伝えた。
安住氏は「野田元首相の意向を踏まえて最終決定したい」と述べた。
この後、立憲民主党は野田氏に自民党の要請を伝え、野田氏はこれを受諾した。
安倍元首相の追悼演説をめぐって、自民党は当初、8月の臨時国会で、甘利明前幹事長による追悼演説を検討していたが、与野党から異論が出て実現せず、先送りされていた。