東京・歌舞伎町で2021年11月、無職男性(当時43歳)に集団リンチを加えて死なせたとして、傷害致死罪に問われた無職の関口寿喜(じゅき)被告(27)の裁判員裁判の判決で、東京地裁は7日、求刑通り懲役10年を言い渡した。判決は、家出などで居場所がない少年らがたまり場にしている通称「トー横」で炊き出しなどの活動をしていた被告が、少年らと男性のトラブルに関わる中で暴行に加担したと認定。平出喜一裁判長は「暴行は7時間近くに及び、悪質かつ残酷だ」と非難した。
【写真】トー横キッズ 10代が数千円求め路上に 判決によると、関口被告は21年11月27日、友人で無職の亀谷蒼(かめたにあおい)被告(25)や当時18歳の少年2人=いずれも同罪で起訴=と共謀し、歌舞伎町にあるビルの屋上で、氏家彰さんに多数回暴行を加え、外傷性ショックで死亡させた。 関口被告は歌舞伎町の映画館「TOHOシネマズ新宿」近くの「トー横」で活動する中で氏家さんと知り合っていた。判決は、氏家さんが千葉県木更津市から来ていた少年グループとの金銭トラブルを解決するために関口被告を呼びだしたものの、先に現場にいた亀谷被告が「トラブル解決に自分の名前を使われた」と立腹して氏家さんに暴行し、関口被告もそれに加わったと経緯を認定した。 平出裁判長は、氏家さんは暴行で肋骨(ろっこつ)など計38カ所を骨折していたとし「苛烈な暴行で被害者が受けた苦痛は計り知れない」と述べた。【志村一也】
判決によると、関口被告は21年11月27日、友人で無職の亀谷蒼(かめたにあおい)被告(25)や当時18歳の少年2人=いずれも同罪で起訴=と共謀し、歌舞伎町にあるビルの屋上で、氏家彰さんに多数回暴行を加え、外傷性ショックで死亡させた。
関口被告は歌舞伎町の映画館「TOHOシネマズ新宿」近くの「トー横」で活動する中で氏家さんと知り合っていた。判決は、氏家さんが千葉県木更津市から来ていた少年グループとの金銭トラブルを解決するために関口被告を呼びだしたものの、先に現場にいた亀谷被告が「トラブル解決に自分の名前を使われた」と立腹して氏家さんに暴行し、関口被告もそれに加わったと経緯を認定した。
平出裁判長は、氏家さんは暴行で肋骨(ろっこつ)など計38カ所を骨折していたとし「苛烈な暴行で被害者が受けた苦痛は計り知れない」と述べた。【志村一也】