政府は紙の健康保険証を2024年秋にも原則廃止する方向で調整していて、あさって発表する見通しであることがわかりました。
複数の政府・与党関係者によりますと、政府は紙の健康保険証を2024年秋にも原則廃止する方向で検討を進めているということです。
去年の10月からマイナンバーカードを保険証として利用する「マイナ保険証」が導入されていますが、紙の保険証廃止後はそちらに一本化する方針です。
また、政府は在留カードとマイナンバーカードを一本化する準備を進めているほか、運転免許証との一体化についても2024年末までに実現という現在の目標をさらに前倒しできないか検討を進めています。
あさって、河野デジタル大臣が岸田総理と協議の上、今後の方針について発表する見通しで、実現すれば事実上、マイナンバーカードが義務化されることになります。
政府は申請者を増やすために、カードの新規取得や健康保険証としての利用を申し込んだ人などにポイントを付与する「マイナポイント」を導入し、対策を進めています。
ただ、「取得に時間がかかる」「情報流出が不安」などの声も根強く、申請の受け付け数は先週6日現在で全人口の56%となっています。