狭いトンネルの中に進入。速度を落とし、大型車とは何とかすれ違うことができそうだと思ったのも、束の間でした。
大型車を追い越すかのように現れた白い軽トラック。ブレーキを掛ける気配もなく、正面から突っ込んできました。
驚くべきは、車の中に誰も乗っていないことです。
被害に遭った男性:「(無人とは)当たる時までは、分かっていなかった。車を降りて見たら、誰もいないし。まさか自分がそういう目に遭うとは、思っていなかったので。びっくりしました」
運転していた男性は、胸と首を打撲するけがをしました。
一体なぜ、無人の車は暴走したのでしょうか。男性によると、軽トラックはエンジンがかかったままの状態で、事故現場のトンネルに続く坂を下っていったとみられます。
被害に遭った男性:「通学路でよく子どもたちとも会うので、不幸中の幸いだったかなと感じた。車で良かったなと、正直思った。子どもだったら、これでは済まない」
長野県警によると、こうした停止措置義務違反による人身事故は今年だけで5件発生しているということで、注意を呼び掛けています。