無登録で貸金業を営み法外の利息を取っていたとして、沼津署と県警生活環境課は29日、貸金業法違反(無登録)と出資法違反(高金利)容疑で長泉町下土狩、貸金業、井口英樹容疑者(33)ら3人を逮捕した。井口容疑者らは店舗を持たず携帯電話で客と連絡を取るヤミ金融「090金融」業者で県内では初摘発。

他に逮捕されたのは沼津市本丸子町、貸金業、杉山寛容疑者(33)と函南町平井、同、野極宜久容疑者(25)。調べでは、3人は無登録で貸金業を営み、03年5月、熱海市内の女性(53)に3万9000円を貸し付け、同年6月2日から05年5月2日まで、法定限度額の2万2838円を大幅に上回る利息20万1000円を取り立てた疑い。

3人はプリペイド式携帯電話を用い多重債務者などに接触し、客の銀行口座などに振り込むことで貸し付けていた。3人には約120人から1億円超の入金があり、同署などは元金と利息と見て余罪を調べている。【鈴木英世】(毎日新聞) – 9月30日

<ヤミ金融事件>3被告の収益97億円没収を 控訴審で検察

指定暴力団山口組五菱会のヤミ金融事件で、組織犯罪処罰法違反などに問われた、いずれも同会系ヤミ金融グループ元幹部の梶山進ら3被告に対する控訴審が27日、東京高裁で始まり、検察側は3被告の犯罪収益について、約94億円を追徴、約3億円を没収するよう改めて主張した。弁護側は量刑不当を訴え、即日結審。(毎日新聞) – 9月28

建設会社社長がヤミ金も=資金提供、上納金受け取る-警視庁

多重債務者から違法な高金利で貸し付けをしたなどとして、警視庁生活経済課などは16日、ヤミ金融業「セイコー」などの実質経営者で、建設会社社長佐々木光浩容疑者(41)=東京都板橋区中台=を出資法違反(高金利)などの疑いで逮捕した。被害は全国で約1000人、約4年間で約2億8000万円に上る。

佐々木容疑者は都の公共工事を受注している北岩建設(板橋区泉町)の社長。セイコーなどに運転資金を提供し、月200万円、約4年間で合計9400万円の上納金を受け取っていたという。