名古屋市南区の名古屋鉄道本笠寺駅構内で同市中川区の会社員、川村月音さん(18)が刺殺された事件で、現場で急行列車に接触して死亡した男性の自宅から激しい物音や怒鳴り声がするのを、周辺住民が聞いていた。川村さんが「交際相手に暴力を振るわれている」と周囲に漏らしていたことも判明。愛知県警は、交際を巡るトラブルが事件の引き金になった可能性もあるとみて捜査している。
【写真特集】女性が倒れていた駅の待合室 男性は中川区の職業不詳、南拓哉容疑者(29)。同じアパートの住人によると、昨年末か今年初め、深夜に言い争う男女の声がした。「男の人が怒鳴っている様子で、女の人が『やめて』と叫んでいた。ドン、ドンという音もして、暴力を振るっているのではと不安になった」と話した。
ドンという物音はほぼ毎日聞こえ、事件があった先週まで続いたという。 川村さんは南容疑者と交際していたが、事件の数日前、SNS(ネット交流サービス)に「彼氏と別れた。(交際相手に)女友達とも遊ぶのを制限されていた」などと投稿していた。 捜査関係者によると、交際相手の束縛が激しく「DV(ドメスティックバイオレンス)を受けている」などと周囲に相談していた。県警は川村さんの友人から事情を聴くなどして、2人の関係について調べている。 また、事件があった8日夜、和歌山県に住む南容疑者の家族から「連絡が取れないので様子を見に行ってほしい」と安否確認の依頼が愛知県警中川署にあった。自宅は施錠されていたため、署員がベランダの窓を割って入ったが、室内には誰もいなかったという。 川村さんは8日午後7時50分ごろ、左胸に刃物が刺さった状態でホーム待合室のベンチに倒れているのを発見された。同じ頃、南容疑者がホームから急行列車に飛び込み死亡した。【森田采花、熊谷佐和子】
男性は中川区の職業不詳、南拓哉容疑者(29)。同じアパートの住人によると、昨年末か今年初め、深夜に言い争う男女の声がした。「男の人が怒鳴っている様子で、女の人が『やめて』と叫んでいた。ドン、ドンという音もして、暴力を振るっているのではと不安になった」と話した。
ドンという物音はほぼ毎日聞こえ、事件があった先週まで続いたという。
川村さんは南容疑者と交際していたが、事件の数日前、SNS(ネット交流サービス)に「彼氏と別れた。(交際相手に)女友達とも遊ぶのを制限されていた」などと投稿していた。
捜査関係者によると、交際相手の束縛が激しく「DV(ドメスティックバイオレンス)を受けている」などと周囲に相談していた。県警は川村さんの友人から事情を聴くなどして、2人の関係について調べている。
また、事件があった8日夜、和歌山県に住む南容疑者の家族から「連絡が取れないので様子を見に行ってほしい」と安否確認の依頼が愛知県警中川署にあった。自宅は施錠されていたため、署員がベランダの窓を割って入ったが、室内には誰もいなかったという。
川村さんは8日午後7時50分ごろ、左胸に刃物が刺さった状態でホーム待合室のベンチに倒れているのを発見された。同じ頃、南容疑者がホームから急行列車に飛び込み死亡した。【森田采花、熊谷佐和子】