鹿児島県南大隅町などで開かれていた全日本大学対抗選手権(インカレ)自転車競技大会の男子ロードレースで転倒事故があり、日本学生自転車競技連盟は5日、意識不明で緊急搬送されていた法政大1年、塩谷真一朗さん(19)が死亡したと発表した。
同連盟などによると、事故は4日午前11時頃、同町の下り坂で発生。先行する自転車が転倒後、塩谷さんら後続が次々と巻き込まれたという。塩谷さんは頭や胸などを強打し、ドクターヘリで鹿児島市内の医療機関に搬送されていた。ほかに数人の選手が擦り傷などで搬送され、計13人がリタイアしたという。
大会は1~4日に開かれ、最終日の男子ロードレースには155人が出場。来年の鹿児島国体のコースを一部活用した計145・2キロで行われ、事故は4周目の終盤に起きた。コースがある大隅半島は4日朝から断続的に雨が降り路面もぬれていたという。