大型で非常に強い台風14号は16日、日本の南を北西に進んだ。18~19日にかけて九州にかなり接近し、上陸する恐れが出ている。3連休中の19日にかけては西日本や東日本の太平洋側を中心に記録的な大雨や暴風になる恐れがあり、気象庁は「不要不急の外出は控えてほしい」など最大限の警戒を呼びかけている。
【台風が来た! その時どうする】 気象庁によると台風14号は16日午後9時現在、日本の南の海上を時速約15キロで北西に進んだ。中心気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートルで最大瞬間風速は70メートル。中心から半径185キロ以内が風速25メートル以上の暴風域となっている。強い勢力を維持する一方で速度が遅く、台風の影響を受ける時間が長くなる恐れがあるという。

18日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は九州南部、奄美40~50メートル(55~70メートル)▽九州北部30~40メートル(40~60メートル)▽四国25~29メートル(35~45メートル)。18日午後6時までの24時間雨量は多いところで九州南部400~600ミリ▽九州北部300~400ミリ▽奄美、四国、近畿、東海200~300ミリ▽関東甲信100~200ミリ――となっている。 国土交通省は洪水に備え、ダムの水位を下げる事前放流を全国39カ所(16日夕現在)で実施した。JR九州は18日の九州新幹線で熊本―鹿児島中央間は始発から終日、博多―熊本間は正午ごろから運転を見合わせるとする計画運休を発表した。秋の行楽・収穫直撃 関係者ため息 行楽や収穫のシーズンを直撃する台風に、関係者からは悲鳴が上がった。 鹿児島県指宿市の大型旅館「指宿白水館」では17日からの3連休で8割近くの部屋が予約で埋まっていたが、キャンセルが相次ぎ、17日の予約率が5割に低下したという。田川満洋・接客課長(41)は「新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、県民割を利用する方も多かったので3連休は期待していた。ダメージが大きい」と肩を落とす。 福岡県うきは市の果樹園では、被害を受ける前に梨の収穫を急ごうと作業に追われた。農園を運営する林誠吾さん(45)は「今年の生育は順調だったのに、台風で実が落下すれば商品価値がゼロになる。風が強くならないことを願うばかり」とため息交じりに話した。【山崎あずさ、城島勇人】
気象庁によると台風14号は16日午後9時現在、日本の南の海上を時速約15キロで北西に進んだ。中心気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートルで最大瞬間風速は70メートル。中心から半径185キロ以内が風速25メートル以上の暴風域となっている。強い勢力を維持する一方で速度が遅く、台風の影響を受ける時間が長くなる恐れがあるという。
18日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は九州南部、奄美40~50メートル(55~70メートル)▽九州北部30~40メートル(40~60メートル)▽四国25~29メートル(35~45メートル)。18日午後6時までの24時間雨量は多いところで九州南部400~600ミリ▽九州北部300~400ミリ▽奄美、四国、近畿、東海200~300ミリ▽関東甲信100~200ミリ――となっている。
国土交通省は洪水に備え、ダムの水位を下げる事前放流を全国39カ所(16日夕現在)で実施した。JR九州は18日の九州新幹線で熊本―鹿児島中央間は始発から終日、博多―熊本間は正午ごろから運転を見合わせるとする計画運休を発表した。
秋の行楽・収穫直撃 関係者ため息
行楽や収穫のシーズンを直撃する台風に、関係者からは悲鳴が上がった。
鹿児島県指宿市の大型旅館「指宿白水館」では17日からの3連休で8割近くの部屋が予約で埋まっていたが、キャンセルが相次ぎ、17日の予約率が5割に低下したという。田川満洋・接客課長(41)は「新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、県民割を利用する方も多かったので3連休は期待していた。ダメージが大きい」と肩を落とす。
福岡県うきは市の果樹園では、被害を受ける前に梨の収穫を急ごうと作業に追われた。農園を運営する林誠吾さん(45)は「今年の生育は順調だったのに、台風で実が落下すれば商品価値がゼロになる。風が強くならないことを願うばかり」とため息交じりに話した。【山崎あずさ、城島勇人】