兵庫県内の介護施設に事務員として勤務する女性が新型コロナで亡くなった入所者の遺体の運搬などを命じられ、その後、ストレスからうつ病を発症したとして労災認定されたことが分かりました。
代理人弁護士などによりますと、兵庫県宝塚市の介護老人保健施設に支援相談員として勤務する女性(60代)は、おととし、施設内で新型コロナのクラスターが発生した際に、隔離病棟で認知症の入所者の介護や亡くなった入所者の遺体を運ぶ業務を命じられたということです。
女性はその後、食欲不振や不眠になり、うつ病と診断されました。
西宮労働基準監督署は、「遺体の顔を見ざるをえなかった状況などを踏まえると、女性の心理的負荷は強かった」として、今年5月に労災認定しました。
女性は現在も休職しています。