新型コロナウイルスの水際対策の緩和と合わせて、政府の観光支援策「全国旅行支援」が11日から始まった。一部の旅行サイトで売り切れが相次ぐなか、宿泊料金を大幅に値上げするホテルなども現れ、ネットで大きな話題になっている。13日、ツイッターでは「便乗値上げ」というワードがトレンド入りし、さまざまな意見が飛び交っている。
新型コロナで落ち込んだ観光産業を元気にするため、12月下旬まで実施する事業で、参加する旅行会社の店頭やホームページなどから国内旅行を申し込めば、交通費を含む旅行代金の40%(上限8千円)が割り引かれた上に、旅先で使える使える地域クーポン(平日3000円/泊、休日1000円/泊)も支給される。
今月10日まで実施されてきた「県民割」よりも、割引などが大きいことから、開始当日、予約サイトにはアクセスが集中。当日に予算上に達し、一部の受付を停止する予約サイトもあった。13日現在も、一部でつながらないところもあり、混乱はなお続いている。
こうした混乱のなかで、ネットでは「ホテル 値上げ」「便乗値上げ」が話題となっている。「旅割はいいけど値上げしてるホテル多すぎでは?」「8万円台だったとこすら12万円とかになってて便乗値上げえげつない」「ホテル側が割引を見込んだ割り増し価格で売ってるから実質かなりの値上げなんだが」といった声が相次いでいる。「割引分以上値上げされててこっからしたら普段とかわらなくて草」と実施の意味を問う声や「ビジネスホテルの便乗値上げ、早急になんとかしろ!」といった怒号のような書き込みもあった。
不満の声が上がる一方で、理解を示す人も多い。「需要が高くなってるなら価格上げるのは当然でしょうが 打撃を受けた観光業が潤うのになんの問題がある?」「支援先は観光産業なので、消費者が補助金丸取りできるとおもってる方が間違ってないか?」といった声があり、「オリンピック期間のホテル3倍近くなってました」とつぶやく人もいた。