男性による女性への暴力が社会問題化している中国で、日本で撮影された“ある映像”に対する批判の声が上がっています。
それは、東京・池袋の中華料理店で起きた、中国語を話す集団による「乱闘騒ぎ」をとらえた映像です。
映像には、中国語の怒鳴り声が店内に響き渡り、複数の男女がもみ合いの末、ラーメンが入ったままのドンブリを投げつけたり、男性が女性の襟首をつかみ皿を投げつける様子も。
「警察に通報するのか!」「でかい面すんじゃねぇよ!」と中国語で激高する男性ら…店員らしき女性が仲裁に入り、最後は別の女性によって強引に店の外へ連れ出されていきました。
動画が撮影された店の周辺を取材すると、救急車や警察が駆けつける様子を見たという人も。現場となった中華料理店の関係者は、「店で知り合ったと思われる2つのグループが和気あいあいと飲んでいましたが、酔いと共に口論に発展しました。こんな騒ぎはうちでは初めてです」と当時の状況について語りました。
香港のテレビ局など中国メディアも報じた今回の騒動。
中国語圏のSNSで拡散され、「女性に暴力をふるうしか能がないのか?」「海外でまで、恥をさらしてしまった」と批判の声が相次いでいます。
中国では2022年6月、唐山市の焼き肉店で男がナンパを拒否した女性客に逆上し暴行。その後、複数の男が次々と暴力をふるったことが明らかになり、女性4人がケガ、男ら9人が逮捕されました。
この事件が映像と共に世界で大きく報じられると、中国国内で厳しい批判が噴出。
女性に対する暴力が社会問題となる中、東京で起きた今回の乱闘騒ぎに、香港のテレビ局は皮肉を込めて、「中国の“美点”というのは、遅かれ早かれ海外にも広まっていくものだ」と報じました。
(めざまし8 10月13日放送)