1985年に起きた日航機墜落事故の遺族が機体のボイスレコーダーなどのデータ開示を求め、日本航空を訴えた裁判の判決で、東京地裁は開示を認めませんでした。
この裁判は、日航機墜落事故で夫を亡くした吉備素子さんが機体のボイスレコーダーなどのデータが重要な個人情報に当たるとして、日本航空に開示を求め、去年訴えたものです。
きょうの判決で、東京地裁はデータについて「個人情報を含むものではない」などとして訴えを退けました。吉備さん側は「不当判決だ」として控訴する方針です。
原告・吉備素子さんのコメント(長女が代読)「夫がなぜ恐怖の中で苦しみながら、墜落して死ななければならなかったのか。私はJALに対して、その理由を必ず明らかにさせます」
一方、日本航空は「双方の主張・立証を十分にふまえ、ご審理いただいた結果であると受け止めています」としています。