元プロサッカー選手教諭「何カップだったっけ?」卒業生が明かすメッセージ内容 “在校生に連絡も”ストーカー規制法違反容疑で逮捕 生徒には心理的ケアを実施(静岡)

元プロサッカー選手で中学校教諭の男がストーカー規制法違反の疑いで逮捕された事件で同じような被害をうけたという女性が胸の内を明かしました。(被害者)「最初LINE来た時は冗談で言ってると思ったけど、やはり過激になってきたから冗談じゃないなっていう気持ちになったし、すごい気持ち悪いと思いました」ストーカー規制法違反の疑いで警察に逮捕された34歳の男は静岡市内の公立中学校に勤務する教諭で、教諭になる前はJリーグ・清水エスパルスでプレーしていました。
面倒見のよいと評判の良かった容疑者の男に一体何が…ことし6月、男は元教え子の女子生徒にバストサイズを聞くなど、複数人に性的なメッセージを送っていました。被害にあった女子生徒にとって、男は中学3年生の時の担任だったといいます。(被害者)「すごくいい先生で、進路の時もすごく対応してくれたいい恩師なので…」女子生徒は6月、友人を介し「LINEの連絡先を教えてほしい」と頼まれました。男を信頼していたため連絡先を教えたといいます。最初は他愛もない会話をしていたといいますが、何度かやり取りをするうちに卑わいな言葉が…バストサイズを聞かれたり体の画像を求められたり、さらにはデートに誘ってくるなど、相手のメッセージは次第にエスカレートしてきたといいます。
(女子生徒の母親)「うちの娘に来たのは、最初は『かわいいね』とか『ドライブ行こう』、『スタバに行こう』とか。こっちは再三断っているが、めげずに、『プリクラみたい。加工していてもいいよ』。そしたらだんだん過激になってきて、『先生の体見せちゃおうかな』みたいな、だんだん下ネタの話になってきて、『おっぱい見せてよ』とか『何カップだったっけ?』とか」6月下旬、女子生徒が母親に打ち明け問題が発覚し、静岡市教育委員会に報告。その後、男は7月8日以降、自主欠勤していたといいます。しかし…。(女子生徒の母親)「教育委員会の方は、すぐには動いてくれなかったので、周りのお母さん達もどうなっているのと話があった」報告後もすぐに対処されない中で…。(女子生徒の母親)「生徒の中で中学の方で、かなりのすごいうわさになってしまっていて、私の娘のLINEのスクショが回ってしまったり、娘の顔がさらされてしまったりとかしていて過熱しているので」学校内で出回るうわさに「早く収束してほしい」「真実を伝えてほしい」と願っていたのです。
7月11日、男が勤務している中学校では、在校生の保護者を対象に臨時の保護者説明会が行われ、事案の概要や今後の対応について説明されました。午後7時から約1時間行われた説明会では新たに明らかになった事実もありました。(説明会に参加した保護者)「在校生に6人、LINEを交換している人がいるという報告があった。やりとりしている子もいるみたい。(被害については)言及なかった」(説明会に参加した保護者)「心配だし、今後、他の先生がやらないとも限らないと思ってしまう。まだ中学生で成長過程の子が、心に傷を負わないような形で生活できたらと思う」
警察は容疑者の男をついに逮捕。逮捕された男は警察の調べに対し「メッセージを送ったことは間違いない」と容疑を認めています。容疑者の男の逮捕を受け、被害を受けた女子生徒が心境を語ってくれました。(被害者)「言う勇気は…やはりすごく怖かったけど、言うことで、こういうことが分かるから大事だなと思いました。不安が、今、解消されて安心してるけど、また同じようなことがないようにしてほしいです」静岡市教育委員会は、「市民の皆様の信頼を大きく損ねる事態となったことに対して深くおわび申し上げる」とし、14日から学校に生徒の心理的ケアを行うサポートチームを派遣するということです。