裾野市のホールでスプリンクラーが突然作動した問題で、裾野市は7日、被害を受けた楽団側が9億6570万円を請求していると明らかにしました。この問題は、2022年9月、裾野市民文化センターで、スプリンクラーが突然作動し、焼津市の楽団「シンフォニエッタ静岡」の楽団員がケガをし、楽器などが水に濡れる被害を受けたものです。
この問題をうけ、裾野市が設置した事故調査委員会は「原因を特定できなかった」と公表し、裾野市と楽団側は和解協議を進めていました。しかし、楽団側は「協議が進まない状況が続いている」などとして9月、裾野市などに対し損害賠償を求める訴えを静岡地裁に起こしました。裾野市によりますと楽団側は9億6570万円の損害賠償を求めています。また、これまでの和解協議で楽団側からおよそ151億円を請求され、市は根拠を求めていましたが資料などは提出されていないということです。