死体遺棄の疑いで、10月12日に送検された、札幌市の無職・小野勇容疑者(53)。
北海道小樽市の女子大生・瀬川結菜さん(22)の遺体を自宅アパートに遺棄した疑いが持たれている。
瀬川さんはどのような状況で死亡したのだろうか。
知人女性の証言で、小野容疑者が「以前にも人を殺した」などと話していたことが分かった。
――最後にあったのはいつ?
小野容疑者の知人:2021年の夏前くらいだったと思います。札幌の小野容疑者の自宅の方です
約3年前、SNSを通じて小野容疑者と知り合ったという女性。5回ほど実際に会い、遺体が見つかったアパートも訪れたという。
小野容疑者の知人:よく手料理を振る舞ってくれたので、それはよく印象に残ってます。基本的にはすごい優しくて相談にも乗ってくれるいい人でした
女性を自宅に招き、手料理を振る舞ったという小野容疑者。
“今は働いていない”と話す一方、自衛隊員や兵士だった過去を語り、自宅にはモデルガンなどがあったという。
小野容疑者の知人:自衛隊で最初入隊して、その後海外の義勇兵に行って参加して帰ってきたという話はありました。入り口付近に物置みたいなとこがあったんですけど、モデルガンかエアガンかわからないんですけど、銃みたいなものとか、ナイフ系が何本か置いてありました
そして酒を飲むと、繰り返しこう話していたという。
小野容疑者の知人:酔っぱらったときに何回か「以前殺した人を山に埋めた」という発言を何回かされていたのが覚えています。「本当に死にたい人しか殺さない」と言っていたので、普通の日常会話と同じぐらいのテンションで普通に流れるような会話でした。今思えばもうかなり怖い話ではあります
死にたいという人を殺し、山に埋めたことがあるという話をしたという、小野容疑者。その際、北海道にある山の名前を挙げ「この山に埋めた」と説明したという。
小野容疑者はSNSにも別の犯行をほのめかすような投稿をしている。瀬川さんの遺体が自宅アパートから発見された、10月8日にはこうつづっていた。
僕なんかを信じてくれて手伝わせてくれた人たちには感謝してる。ひとり増えて3人になった※小野容疑者のものとみられるツイッターより
瀬川さんの行方が分からなくなったのは10月3日。当日の移動経路が分かってきた。
瀬川さんはひとりでJR手稲駅の改札を改札を抜けた後、北口に向かう姿が防犯カメラに捉えられている。
警察によると、瀬川さんは3日午前10時すぎに小樽市内の自宅を出た後、JRで小樽駅から手稲駅に移動。
その後、レンタカーで迎えに来た小野容疑者と合流したとみられ、防犯カメラにはレンタカーに乗る瀬川さんの姿が記録されていた。
調べに対し「室内で首を絞めて殺した」などと供述している小野容疑者。しかし、知人女性はこの発言には違和感があると話す。
小野容疑者の知人:昔言ってたのは「苦しまない方法で、自分なら殺してあげられるから」という話をしてたので、首を絞めるって今までの発言とそこはちょっとかみ合わなかったなって感じです
警察は、小野容疑者の発言やSNSの内容の真偽を慎重に調べている。
(「イット!」10月13日放送より)