「母親の嫌なところに自分が似てきた…」渋谷母娘刺傷で逮捕の少女 家族に対して悩みか

15歳の少女が東京・渋谷区の路上で面識のない親子を包丁で刺したとして逮捕された事件。少女が、家族との関係に悩んでいた可能性のあることが分かってきました。
「警察呼んでください。ナイフ持ってるので」
事件はおととい、東京・渋谷の繁華街から少し離れた住宅街で起きました。
警視庁に現行犯逮捕されたのは、埼玉県の中学3年生の少女(15)。面識のないパート勤務の53歳の女性と19歳の娘の背中などを包丁で刺して重傷を負わせ、殺害しようとした疑いで逮捕されました。
取り調べに対し、少女が語った犯行の理由は…
中学3年生の少女「自分の母親と弟を殺すための予行演習として、たまたま見つけた親子を殺そうと思った」
自分の母親を殺そうと思い至った理由については…
中学3年生の少女「母親の嫌なところに自分が似てきたのが嫌だった」
捜査関係者によりますと、少女は埼玉県戸田市の中学校に入学したのち、1年生の3学期から欠席や早退を繰り返すようになり、登校した際は別の教室などで、自習などをしていたといいます。
少女の犯行当日の動きも明らかになってきました。
記者「少女は自転車に乗って戸田市内の自宅を出たあと、こちらのJR武蔵浦和駅から電車に乗って新宿駅へ向かったとみられています」
少女は正午すぎ、塾に行くと言って家を出ましたが、塾には行かず駅から電車に乗り込みます。
少女は、塾を欠席した理由について「頑張れなくて、塾を行くのを諦めた」としたうえで、「電車に乗っている途中で、きょう、人を殺そうと決めた」と話しているということです。
少女はJR新宿駅で電車を降りると、現場近くまで徒歩で移動したといいます。「人を殺せる人通りの少ない場所を探し、渋谷にたどりついた」と供述しているという少女。
これは犯行直前の少女とみられる人物を捉えた防犯カメラの映像で、親子とみられる2人組に徐々に近づいていきます。
そして犯行直後、近くの飲食店の男性従業員が少女から包丁を取り上げ、取り押さえました。少女は凶器の包丁のほか、ナイフ2本を所持。「包丁は、自分の部屋から持ってきた」と供述しているということです。
警視庁は少女にさらに話を聴き、動機について詳しく調べています。