除霊効果をうたい、浄水器などを販売していた会社社長ら2人が、1億円近くを脱税したとして東京地検特捜部に在宅起訴されました。
通信販売会社の社長・田中了緒雅被告(35)は、2012年までの2年間に1億6000万円余りの所得を隠し、約6000万円を脱税した罪に問われています。田中被告は、インターネット上で「霊界案内人」を名乗り、客に「家に霊がいる」などと言って除霊効果をうたった観音像や浄水器などを販売していました。また、田中被告からの依頼で、商品の開発や客への祈祷(きとう)などを行っていた自称・霊界通信鑑定士の池田曠吉被告(77)も1億円余りの所得を隠し、約3600万円を脱税したとして起訴されています。特捜部などによりますと、田中被告は脱税した金でマンションを購入し、池田被告は生活費に充てたということです。