ENEOS前会長 突然辞任の理由は“セクハラ行為” すぐに公表しなかったワケと関係者が語る前会長の別の顔とは…

石油元売り最大手「ENEOSホールディングス」の杉森務前会長。先月辞任した際の理由について、会社側は当初「一身上の都合」としていました。しかし、エネオス側は21日になって、女性に対する“セクハラ行為があったため”と辞任理由を明らかに。会社はなぜ事実をすぐに公表しなかったのか?関係者が語る杉森氏の別の顔とは…。【写真を見る】ENEOS前会長 突然辞任の理由は“セクハラ行為” すぐに公表しなかったワケと関係者が語る前会長の別の顔とは…■“石油界のドン”辞任は女性へのセクハラ石油連盟 杉森務会長(2022年5月)「先ほど開催されました理事会におきまして私、石油連盟の会長に再選されました」

2022年5月、石油連盟の会長再任を報告したENEOSホールディングスの前会長、杉森務(66)氏。経団連の審議員会の副議長も務めていましたが8月12日、会長職はじめ、すべての役職を突然辞任。その理由は「一身上の都合」として詳細は明らかにされず、関係者の間でもいぶかる声が上がっていました。経団連関係者「8月に日本の会社で役員が変わるってタイミングではないんですよ、通常は。なのに、一身上の都合という理由をはっきりさせないことと、タイミングが悪いことと、元々の杉森さんの噂、イメージからしてスキャンダル関係だろういう話はよくしてました」辞任の本当の理由は…週刊新潮によると、7月、杉森氏は出張先の沖縄で那覇市の高級クラブを訪れ、酒に酔った状態で女性従業員の胸を触ったりキスを強要したりするなどしたといいます。地元飲食店からは憤りの声も…地元飲食店「飲み屋さんの女の子だからって、そういうのをしていいってことじゃないので。勘違いされているお客さんもいるのかなと思って。マナーがなっていないのはちょっとどうかなと思いますけど」■「冷静さが大切」と強調するも裏の顔は「酒癖がだいぶ悪い」と噂に“石油界のドン”とも呼ばれていた杉森氏。座右の銘は「至誠天に通ず」。誠の心を尽くして行動すれば、いつかは必ず天に通じ認められるという言葉です。社長だった時には、社員にあることを心掛けるよう呼びかけていました。ENEOSホールディングス 杉森氏(2020年社長年頭挨拶)「社会の一員として高い倫理観を持ち(中略)社会に貢献し続ける会社であり続けるために、自らの行動がグループ理念に沿ったものであるかを常に意識してほしい」また、今年の新年祝賀会では今年の展望について、ある言葉を強調しました。ENEOSホールディングス 杉森氏(2022年1月)「『冷静に前進』ということです」――冷静にというのは?ENEOSホールディングス 杉森氏「冷静にって言うのは、社会経済活動が再開しているわけですけども、やはりウィズコロナにおいて大事なことは冷静に経済を回していくということではないかと思っております。ということで冷静に前進ということです」「冷静さが大切」と強調した杉森氏ですが、経団連関係者は杉森氏の別の顔について話します。経団連関係者「経団連の活動の中で地方懇談があって、現地でお酒を飲む機会が何回かあるんです。その場で結構お酒をかなり飲まれていて」お酒を交えた懇談会で、杉森氏と何度か一緒になったといいます。その時の様子について…経団連関係者「元々ご一緒する前から関係者の中では『酒癖がだいぶ悪い』というのは噂になっていて、実際にそういう席に行ってみて、(杉森氏は)結構足を組んで、椅子に手を置いて偉そうな態度をしていて、だいぶかなり早いピッチで飲んでいたと記憶している。周りの秘書、お付きの方々に対するのも横柄な態度に我々からは見えました」■辞任から1か月後に辞任理由が明らかに その理由は今回の件について、杉森氏本人はどう考えているのでしょうか。これまで辞任の理由を「一身上の都合」としていたENEOS。性加害の報道を受け、前会長が女性に対し不適切な言動を行ったと明らかにしたのは辞任から約1か月経ってからでした。その理由について…ENEOS「これまで被害を受けられた方のプライバシー保護を最優先とし、元会長の辞任の背景についての言及を控えておりました」ENEOSは「人権尊重、コンプライアンス徹底を経営の最優先事項と位置付けているにもかかわらず、元会長自らがこれに背く行為を行ったことは、極めて遺憾です」とコメントしています。
石油元売り最大手「ENEOSホールディングス」の杉森務前会長。先月辞任した際の理由について、会社側は当初「一身上の都合」としていました。しかし、エネオス側は21日になって、女性に対する“セクハラ行為があったため”と辞任理由を明らかに。会社はなぜ事実をすぐに公表しなかったのか?関係者が語る杉森氏の別の顔とは…。
【写真を見る】ENEOS前会長 突然辞任の理由は“セクハラ行為” すぐに公表しなかったワケと関係者が語る前会長の別の顔とは…■“石油界のドン”辞任は女性へのセクハラ石油連盟 杉森務会長(2022年5月)「先ほど開催されました理事会におきまして私、石油連盟の会長に再選されました」

2022年5月、石油連盟の会長再任を報告したENEOSホールディングスの前会長、杉森務(66)氏。経団連の審議員会の副議長も務めていましたが8月12日、会長職はじめ、すべての役職を突然辞任。その理由は「一身上の都合」として詳細は明らかにされず、関係者の間でもいぶかる声が上がっていました。経団連関係者「8月に日本の会社で役員が変わるってタイミングではないんですよ、通常は。なのに、一身上の都合という理由をはっきりさせないことと、タイミングが悪いことと、元々の杉森さんの噂、イメージからしてスキャンダル関係だろういう話はよくしてました」辞任の本当の理由は…週刊新潮によると、7月、杉森氏は出張先の沖縄で那覇市の高級クラブを訪れ、酒に酔った状態で女性従業員の胸を触ったりキスを強要したりするなどしたといいます。地元飲食店からは憤りの声も…地元飲食店「飲み屋さんの女の子だからって、そういうのをしていいってことじゃないので。勘違いされているお客さんもいるのかなと思って。マナーがなっていないのはちょっとどうかなと思いますけど」■「冷静さが大切」と強調するも裏の顔は「酒癖がだいぶ悪い」と噂に“石油界のドン”とも呼ばれていた杉森氏。座右の銘は「至誠天に通ず」。誠の心を尽くして行動すれば、いつかは必ず天に通じ認められるという言葉です。社長だった時には、社員にあることを心掛けるよう呼びかけていました。ENEOSホールディングス 杉森氏(2020年社長年頭挨拶)「社会の一員として高い倫理観を持ち(中略)社会に貢献し続ける会社であり続けるために、自らの行動がグループ理念に沿ったものであるかを常に意識してほしい」また、今年の新年祝賀会では今年の展望について、ある言葉を強調しました。ENEOSホールディングス 杉森氏(2022年1月)「『冷静に前進』ということです」――冷静にというのは?ENEOSホールディングス 杉森氏「冷静にって言うのは、社会経済活動が再開しているわけですけども、やはりウィズコロナにおいて大事なことは冷静に経済を回していくということではないかと思っております。ということで冷静に前進ということです」「冷静さが大切」と強調した杉森氏ですが、経団連関係者は杉森氏の別の顔について話します。経団連関係者「経団連の活動の中で地方懇談があって、現地でお酒を飲む機会が何回かあるんです。その場で結構お酒をかなり飲まれていて」お酒を交えた懇談会で、杉森氏と何度か一緒になったといいます。その時の様子について…経団連関係者「元々ご一緒する前から関係者の中では『酒癖がだいぶ悪い』というのは噂になっていて、実際にそういう席に行ってみて、(杉森氏は)結構足を組んで、椅子に手を置いて偉そうな態度をしていて、だいぶかなり早いピッチで飲んでいたと記憶している。周りの秘書、お付きの方々に対するのも横柄な態度に我々からは見えました」■辞任から1か月後に辞任理由が明らかに その理由は今回の件について、杉森氏本人はどう考えているのでしょうか。これまで辞任の理由を「一身上の都合」としていたENEOS。性加害の報道を受け、前会長が女性に対し不適切な言動を行ったと明らかにしたのは辞任から約1か月経ってからでした。その理由について…ENEOS「これまで被害を受けられた方のプライバシー保護を最優先とし、元会長の辞任の背景についての言及を控えておりました」ENEOSは「人権尊重、コンプライアンス徹底を経営の最優先事項と位置付けているにもかかわらず、元会長自らがこれに背く行為を行ったことは、極めて遺憾です」とコメントしています。
石油連盟 杉森務会長(2022年5月)「先ほど開催されました理事会におきまして私、石油連盟の会長に再選されました」
2022年5月、石油連盟の会長再任を報告したENEOSホールディングスの前会長、杉森務(66)氏。経団連の審議員会の副議長も務めていましたが8月12日、会長職はじめ、すべての役職を突然辞任。その理由は「一身上の都合」として詳細は明らかにされず、関係者の間でもいぶかる声が上がっていました。
経団連関係者「8月に日本の会社で役員が変わるってタイミングではないんですよ、通常は。なのに、一身上の都合という理由をはっきりさせないことと、タイミングが悪いことと、元々の杉森さんの噂、イメージからしてスキャンダル関係だろういう話はよくしてました」
辞任の本当の理由は…
週刊新潮によると、7月、杉森氏は出張先の沖縄で那覇市の高級クラブを訪れ、酒に酔った状態で女性従業員の胸を触ったりキスを強要したりするなどしたといいます。地元飲食店からは憤りの声も…
地元飲食店「飲み屋さんの女の子だからって、そういうのをしていいってことじゃないので。勘違いされているお客さんもいるのかなと思って。マナーがなっていないのはちょっとどうかなと思いますけど」
“石油界のドン”とも呼ばれていた杉森氏。座右の銘は「至誠天に通ず」。誠の心を尽くして行動すれば、いつかは必ず天に通じ認められるという言葉です。社長だった時には、社員にあることを心掛けるよう呼びかけていました。
ENEOSホールディングス 杉森氏(2020年社長年頭挨拶)「社会の一員として高い倫理観を持ち(中略)社会に貢献し続ける会社であり続けるために、自らの行動がグループ理念に沿ったものであるかを常に意識してほしい」
また、今年の新年祝賀会では今年の展望について、ある言葉を強調しました。
ENEOSホールディングス 杉森氏(2022年1月)「『冷静に前進』ということです」
――冷静にというのは?
ENEOSホールディングス 杉森氏「冷静にって言うのは、社会経済活動が再開しているわけですけども、やはりウィズコロナにおいて大事なことは冷静に経済を回していくということではないかと思っております。ということで冷静に前進ということです」
「冷静さが大切」と強調した杉森氏ですが、経団連関係者は杉森氏の別の顔について話します。
経団連関係者「経団連の活動の中で地方懇談があって、現地でお酒を飲む機会が何回かあるんです。その場で結構お酒をかなり飲まれていて」
お酒を交えた懇談会で、杉森氏と何度か一緒になったといいます。その時の様子について…
経団連関係者「元々ご一緒する前から関係者の中では『酒癖がだいぶ悪い』というのは噂になっていて、実際にそういう席に行ってみて、(杉森氏は)結構足を組んで、椅子に手を置いて偉そうな態度をしていて、だいぶかなり早いピッチで飲んでいたと記憶している。周りの秘書、お付きの方々に対するのも横柄な態度に我々からは見えました」
今回の件について、杉森氏本人はどう考えているのでしょうか。これまで辞任の理由を「一身上の都合」としていたENEOS。性加害の報道を受け、前会長が女性に対し不適切な言動を行ったと明らかにしたのは辞任から約1か月経ってからでした。その理由について…
ENEOS「これまで被害を受けられた方のプライバシー保護を最優先とし、元会長の辞任の背景についての言及を控えておりました」