トルコ南部で発生した地震を受け、登山家の野口健さん(49)が9日、岡山県総社市で記者会見を開き、被災地に寝袋を送ると発表した。
1000個を目標に、企業や個人から寄付を募るという。
野口さんはエベレストを登山中の2015年、ネパール地震に遭遇。寒さで眠れず、精神的に不安定になる被災者を多く見たという。トルコの地震では多数の人が住まいを失っており、野口さんは記者会見で「心の傷が広がらないよう、一日も早く暖かい寝床を届けたい」と語った。
野口さんが代表理事を務めるNPO法人と総社市は、災害時に被災地支援で連携する協定を結んでおり、トルコの支援でも協力する。記者会見には、総社市と同様の協定を結ぶ国際医療NGO「AMDA」(岡山市)の担当者も同席し、11日に医師ら3人をトルコに派遣することを明らかにした。