不審な2人組を捉えた防犯カメラ映像。50年以上前に発売されたビンテージバイクを盗み出す、犯行の一部始終が記録されていた。
2月10日午後11時50分頃、愛知県。頭までフードをかぶり、歩いてくる2人組。手には工具のようなものを持っている。
駐車しているバイクの前で立ち止まると、何やら話し込んでいる様子。
見張りのためか1人が画面から消えたあと、残った1人は数台のバイクが並ぶ中から、迷うことなくカバーのかかった1台に近づき、手慣れた様子でカバーを外していく。
さらに立てかけてあった工具のようなもので、前輪についていたワイヤーロックを切断。犯人はバイクを押しながら去って行った。
犯行現場を訪ねると、頑丈なワイヤーロックがスッパリと切られているのが確認できた。
2人組はワイヤーロック切るための工具を持参していたことから、数台あったバイクの中でも最初から、カバーのかかったバイクを狙っていたとみられる。
盗まれたのは、1970年製の「HONDA CB750Four(K0)」というビンテージバイク。
被害にあった男性はこう訴えている。
被害者の男性:とられたバイクは、とにかくバラバラにしないでほしい。多分、部品を売りたいからバラすと思うんですけど、価値が全然なくなっちゃうので。
盗まれたバイクにどれだけの価値があるのか、バイク専門店の店長に聞いた。
ウイニングラン 後藤祐伺店長:去年、おととしコロナが流行して、旧車に限らずバイク全体の価格相場が上がった傾向にある。(今回盗まれたバイクは)400万~500万円。高い物だと700万円以上するものだと思います。
駐車場に防犯カメラや人感センサーを取り付け、バイクにもワイヤーロックをかけていたにもかかわらず、盗まれてしまったビンテージバイク。
被害者の男性:(同じバイクを)持っている人たちに「気をつけてください」と言いたい。
被害男性は警察に被害届を提出したという。
(「イット!」2月13日放送)