映画やテレビの撮影などに使われる“劇用車”の貸し出しを行っている、会社の敷地内。防犯カメラが不法侵入の瞬間を捉えていました。無断で進入した男が語った理由とは…
道路を歩く1人の人物。会社の敷地の前で立ち止まると、車が止まっている方向をじっと見つめます。
すると次の瞬間、柵をすり抜け、無断で敷地内へ。
止めてあるバスなどを、カメラで撮影するような動きも見せています。
これは8月28日、埼玉県内で、映画やテレビ番組などの撮影用に、バスやタクシーなどを貸し出す会社の防犯カメラが捉えた映像です。
経営者の男性:正直、今回はちょっと悪質ですし、マニアの方ともちょっと違うんじゃないかなというところは感じましたね。正直、不安ですね
めざまし8のカメラの前で不安を口にした、経営者の男性。こちらの会社では、映画やドラマなどの撮影のために、バスやタクシーなどの特殊な車を揃えています。
経営者の男性は、「写真撮影禁止」と「無断立入禁止」の看板を掲げていますが、それにも関わらず、防犯カメラに写った人物は無断で敷地内に入り、写真撮影を行いました。
そしてその後、止めてあるバスとバスの間に入っていきました。カメラの死角となった位置で、一体何をしていたのでしょうか。
経営者の男性:防犯カメラの映像から、奥の方向に歩いて行ったのではないかと。恐らくバスのドアを…私が見たときはもう開いていたんで、ここを多分、開けて中に入っていったんじゃないかなと…
バスのドアが開けられ、中に侵入した痕跡が残っていたというのです。エンジンが切ってあるバスのドアを開けるには、特殊な操作が必要です。
経営者の男性:運賃箱とか設備的には色々ついているんですけど、この表示器みたいなものとか、もし窃盗目的で来たとしたならば、下見に来ていたのか
今のところ、車内から盗まれたものは確認されていませんが、バスの部品の中には、マニアの間で数万円から十数万円で取引されるものもあるといいます。
無断侵入した人物が見せた不審な行動。近所の住人がその様子に気づき、無断侵入した人物に声をかけます。そして、経営者の男性に電話をかけたのです。
経営者の男性:その時は(男は)正直焦っているような状態。写真とかを撮っているのを、向かいの方も見ていると話したら「いや撮ってないですよ」と言っていて、「バスは好きですけど、そういうマニアとかではないので」「たまたま通りかかって珍しい車があったので見ていただけなので」と、本当濁すような
そう言うと、現場から立ち去ったという人物。経営者の男性はすでに警察に相談をしていて、今後は防犯カメラを増やすなど、対策の強化も検討しているということです。
(めざまし8 8月31日放送)