出演したアダルトビデオ(AV)作品が無修正の状態でインターネット上に流出し、精神的な苦痛を受けたとして、タレントの女性が16日、制作会社などに計740万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
AV救済法、当事者の声は届いているか 買われる性、暴力、貧困 訴状によると、原告の渋谷果歩さんは2014年から約4年間、AV作品に出演した。このうち16年9月に出演した2作品が、モザイク処理がされないままアダルトサイトに投稿されていることが22年1月ごろに判明。流出映像には「はい、よーいスタート」などと、本来は編集でカットされるはずの音声も入っていたとしている。

渋谷さん側は、この制作会社では過去にも無修正動画の流出があったとし、同社が適切な管理を怠ったと主張。モザイク処理されていない映像の流出は、プライバシー権を侵害しているなどと訴えている。実際に流出させた可能性があるのは編集会社や監督、カメラマンだとして、提訴の相手方に含めた。 提訴後に記者会見した渋谷さんは「これまでは無修正データの流出があっても、出演者は泣き寝入りの状態だった。この訴訟をきっかけにAV業界は流出が起きないような管理体制を作ってほしい」と訴えた。制作会社は「訴状が届いておらず、コメントは控える」とした。【遠藤浩二】
訴状によると、原告の渋谷果歩さんは2014年から約4年間、AV作品に出演した。このうち16年9月に出演した2作品が、モザイク処理がされないままアダルトサイトに投稿されていることが22年1月ごろに判明。流出映像には「はい、よーいスタート」などと、本来は編集でカットされるはずの音声も入っていたとしている。
渋谷さん側は、この制作会社では過去にも無修正動画の流出があったとし、同社が適切な管理を怠ったと主張。モザイク処理されていない映像の流出は、プライバシー権を侵害しているなどと訴えている。実際に流出させた可能性があるのは編集会社や監督、カメラマンだとして、提訴の相手方に含めた。
提訴後に記者会見した渋谷さんは「これまでは無修正データの流出があっても、出演者は泣き寝入りの状態だった。この訴訟をきっかけにAV業界は流出が起きないような管理体制を作ってほしい」と訴えた。制作会社は「訴状が届いておらず、コメントは控える」とした。【遠藤浩二】