「隣の芝は青く見える」とはよく言ったものですが、羨望を集める対象でも懐事情は火の車……なんて笑えないケースも。ましてや、それが身内の話ならばと想像しただけでも、背筋がぞっとしてしまいます。結婚2年目で都内在住の川越麻美さん(仮名・32歳)も、近しい人物によるお金にまつわるトラブルに頭を悩ませているそうです。
◆とにかく羽振りの良い夫の実家
「まさか、順風満帆で何の問題もないように思えた義実家が、さながら泥船に乗っているなんて思ってもいませんでした」
麻美さんは、友人の紹介で知り合った土建業の夫と結婚。結婚前から義父母の仲の良さに憧れていたそうです。
「タクシードライバーの義父は穏やかで、義母は元気でパワフルな性格。義父母には夫と付き合っている頃から、よく外食に誘ってもらっていました」
義父母と行くのは、レストランの高層階にあるレストランや、個室焼肉店など単価が高そうな場所ばかりだったそう。
「お金持ち夫婦に、私たち庶民がついていく感覚でしたね。『いつか高級なレストランで食事できるようになりたいね』と夫と話していました」
なかでも麻美さんが憧れていたのは、義母が持っていたブランドバックだったと言います。
「毎回会うたびに、違うブランド品のバックを持っていました。ブランド品には疎い私でも一目でわかるような代物で……」
◆バブリーな義母と、ぼやく義父
義母の羽振りの良いエピソードは、これだけに留まりません。ことあるごとに渡韓して男性アイドルの追っかけをしていました。そのたびに現地で仕入れたグッズもどっさりと……。
「『自立して楽しく過ごせていて安心だな』とのんきに考えていました」
そんな様子を目の当たりにして、てっきり義父母の家にはお金がたくさんあるものだと思っていたそうですが、実は……。
「義父は会う度に『生活が苦しい、赤字続きで……』とぼやいていたので、何だか不思議な感覚は感じていたんですよね。今思うと、義父はあの頃から誰かに相談したかったのかもしれません……」
◆義父から「衝撃の事実」を告げられる
麻美さんが衝撃の事実を知ったのは、つい先日のこと。
「あの時、夫はソファで昼寝をしていて、義母は買い物で留守。そこで、義父は神妙な面持ちで私に話しかけてきました。なんでもずっと相談するタイミングを見計らっていたようで……」
なんと、義母が自分や義妹のクレジットカードを勝手に作って散財しているという、開いた口が塞がらないような話だったのです。
◆「誰にも言わないで」と念を押されるも…
義父はたまたまクレジットカード明細を見かけて、この事実に気が付いたようです。
「数年前から義母が自分名義のクレジットカードを使って買い物をしていることは、義父は知っていたそうです。でも、娘のクレジットカードを発行して使っているのを知ったのは最近のこと。ただ、怖くてその事実について指摘できないと……」
「早めに話し合わないと。これは大変なことですよ」と告げると、「いつも何でも勝手に決めて、意見を言うと怒られるし。今回も見なかったふりをしようと思ったんだけど、誰かに聞いて欲しくて」と義父。
義母は口喧嘩の強い、意見を曲げない人。なぜか夫とも若干の距離がある義父が、身内で唯一腹を割って話せるのが麻美さんだけ。
「家族として迎え入れてもらったばかりなのに、そんな相談をされても……。もう、どうしていいかわからなくて泣きそうになりました。義母の裏の顔を知ってしまって、ショックだし、止めないといけないですし……」
義父には「誰にも言わないで」と強く念を押されたものの、これはまごうことない家族の危機。やむなく夫に相談しようと考えているそうです。
最も信頼できるはずの存在が、まさか一山いくらのインフルエンサーのような虚飾にまみれた日常を送っているとは……。この悪夢を終わらせるには、まずは恐怖に怯える義父を正気に戻すことからでしょう。
<TEXT/maki>