秋田県警大仙署は15日、行方不明になった高齢者の発見に貢献したとして、県警の嘱託警察犬のシェパード「ドロシー・フォン・デァ・フースシュプーア号」(雌・7歳)と指導手の渡部直哉さん(52)=横手市=に感謝状を贈った。渡部さんは「認知症などで行方不明になった高齢者を捜索する事例は最近本当に多い。今後も同じように役立てれば」と語った。
【写真】ありがとう!感謝状が贈られた人たち 芸能人や犬も ドロシー号が出動したのは5月22日。午前中に美郷町で70代の高齢者が行方不明になり、午後に家族の届け出を受けた県警から捜索要請があった。午後5時ごろから本人の枕カバーのにおいを頼りに足取りを追い、田植え作業中の農家の人たちの話を聞いた警察官と協力して捜索。約30分後に自宅から約700メートル離れた場所で、乗っていたバスから降りてきた本人を見つけた。ドロシー号は本人をじっと見つめ、目を離さなかったという。
ドロシー号は体長約70センチで体高約60センチ、体重約30キロ。祖母は広島県で活躍した優秀な警察犬として知られ、父は京都の出身。人の1000倍から1万倍の優れた嗅覚を持ち、これまでにも2021年8月に湯沢市で行方不明になった人の捜索や、横手市内で今年起きた80代の認知症の男性の捜索でも発見につなげた。 秋田県警の嘱託警察犬は現在9頭おり、認知症の高齢者の捜索などで役割はますます高まっている。悴田(かせだ)覚・大仙署長は発見の要因として、元のにおいが残るうちに捜索できたことを挙げた。 渡部さんは、行方不明による嘱託警察犬の出動は近年は年に30件近くあるとし「時間がたつにつれてにおいは次第に薄れてしまい、出動しても発見できない例はまだまだ多い。ドロシーは意欲的な性格で、時間を置いてからにおいをかがせる訓練などもしていきたい」と抱負を語った。【工藤哲】
ドロシー号が出動したのは5月22日。午前中に美郷町で70代の高齢者が行方不明になり、午後に家族の届け出を受けた県警から捜索要請があった。午後5時ごろから本人の枕カバーのにおいを頼りに足取りを追い、田植え作業中の農家の人たちの話を聞いた警察官と協力して捜索。約30分後に自宅から約700メートル離れた場所で、乗っていたバスから降りてきた本人を見つけた。ドロシー号は本人をじっと見つめ、目を離さなかったという。
ドロシー号は体長約70センチで体高約60センチ、体重約30キロ。祖母は広島県で活躍した優秀な警察犬として知られ、父は京都の出身。人の1000倍から1万倍の優れた嗅覚を持ち、これまでにも2021年8月に湯沢市で行方不明になった人の捜索や、横手市内で今年起きた80代の認知症の男性の捜索でも発見につなげた。
秋田県警の嘱託警察犬は現在9頭おり、認知症の高齢者の捜索などで役割はますます高まっている。悴田(かせだ)覚・大仙署長は発見の要因として、元のにおいが残るうちに捜索できたことを挙げた。
渡部さんは、行方不明による嘱託警察犬の出動は近年は年に30件近くあるとし「時間がたつにつれてにおいは次第に薄れてしまい、出動しても発見できない例はまだまだ多い。ドロシーは意欲的な性格で、時間を置いてからにおいをかがせる訓練などもしていきたい」と抱負を語った。【工藤哲】