スシローの運営会社が岐阜県の少年に約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴と8日に報じられるや、すぐさま《スシロー》や《スシロー迷惑動画》がツイッターのトレンド入り。ニュースサイトのコメントランキングもトップになるなど、世間の関心の高さを裏づけた。
SNS時代の若者の「謝罪」の軽さ…うどん店“酷評”のYouTuberは電話で済ませ、さらに大炎上 少年は1月、岐阜市のスシロー店舗内で卓上の醤油ボトルの注ぎ口をなめるなどし、その動画がSNSで拡散。ネット上は少年を非難する声で大炎上となり、親会社の株価も下落と大騒ぎになったのは、ご存じの通りだ。一方、少年側は、5月に大阪地裁へ提出した答弁書で請求棄却を求め、争う姿勢を示しているという。

「ネット上の意見を見る限り、大半がスシロー側に好意的です。6700万円という金額についても《むしろ良心的》《もっと多くてもいい》なんて書き込みが目立つ。少年側を擁護する声はほとんどない。《さすがに反省するだろう》《一罰百戒》《もっと報じて迷惑動画がなくなればいい》なんて感じの“押せ押せムード”ですね」(ビジネス誌記者) 確かに今回の迷惑動画をめぐっては、スシローの全国の店舗で客が大幅に減少。スシロー以外の回転ずしチェーンにも悪影響が出たとされる。株価下落で1日で160億円以上の経済的な価値が失われたとも。それで6700万円なら「良心的」と言えるかもしれないが、一般家庭にとっては、右から左で払える額じゃない。「一罰百戒」を狙うには十分な額で、これで迷惑行為を動画に撮ろうなんて連中が減ることを期待したいところだが……。■Z世代の1割が時事ニュースを見ないという現実「そう簡単に減るとも思えませんね」と、あるITジャーナリストがこう続ける。「マイナビ転職とZ総研の『はたらきかたラボ』の昨年の調査によると、Z世代(1996~2010年頃に生まれた若者)の65%が1日に1回以上、時事ニュースをチェックするという結果が出ています。その一方で、まったくチェックしていないというZ世代も9.4%いる。『1週間に1回』(3.1%)と合わせると、世間一般のニュースにまるで無関心な若者が1割強もいる計算になります。今回のスシロー6700万円提訴のニュースも、実は知らない可能性がある。そういうZ世代に『一罰百戒』は期待薄でしょう」 意識高い系の人たちがいくら騒いだところで、時事ニュースをチェックしない1割のZ世代には馬耳東風。その中から、またぞろ迷惑動画を拡散させる輩が現れる恐れは十分あるというわけだ。家庭と学校の教育を徹底するしかないか……。
少年は1月、岐阜市のスシロー店舗内で卓上の醤油ボトルの注ぎ口をなめるなどし、その動画がSNSで拡散。ネット上は少年を非難する声で大炎上となり、親会社の株価も下落と大騒ぎになったのは、ご存じの通りだ。一方、少年側は、5月に大阪地裁へ提出した答弁書で請求棄却を求め、争う姿勢を示しているという。
「ネット上の意見を見る限り、大半がスシロー側に好意的です。6700万円という金額についても《むしろ良心的》《もっと多くてもいい》なんて書き込みが目立つ。少年側を擁護する声はほとんどない。《さすがに反省するだろう》《一罰百戒》《もっと報じて迷惑動画がなくなればいい》なんて感じの“押せ押せムード”ですね」(ビジネス誌記者)
確かに今回の迷惑動画をめぐっては、スシローの全国の店舗で客が大幅に減少。スシロー以外の回転ずしチェーンにも悪影響が出たとされる。株価下落で1日で160億円以上の経済的な価値が失われたとも。それで6700万円なら「良心的」と言えるかもしれないが、一般家庭にとっては、右から左で払える額じゃない。「一罰百戒」を狙うには十分な額で、これで迷惑行為を動画に撮ろうなんて連中が減ることを期待したいところだが……。
■Z世代の1割が時事ニュースを見ないという現実
「そう簡単に減るとも思えませんね」と、あるITジャーナリストがこう続ける。
「マイナビ転職とZ総研の『はたらきかたラボ』の昨年の調査によると、Z世代(1996~2010年頃に生まれた若者)の65%が1日に1回以上、時事ニュースをチェックするという結果が出ています。その一方で、まったくチェックしていないというZ世代も9.4%いる。『1週間に1回』(3.1%)と合わせると、世間一般のニュースにまるで無関心な若者が1割強もいる計算になります。今回のスシロー6700万円提訴のニュースも、実は知らない可能性がある。そういうZ世代に『一罰百戒』は期待薄でしょう」
意識高い系の人たちがいくら騒いだところで、時事ニュースをチェックしない1割のZ世代には馬耳東風。その中から、またぞろ迷惑動画を拡散させる輩が現れる恐れは十分あるというわけだ。家庭と学校の教育を徹底するしかないか……。