静岡・牧之原市でバスに置き去りにされた園児が死亡した事件で、幼稚園の前理事長とは無関係の情報が、ネット上で拡散されました。ネット上の個人情報は簡単に消えません。デマツイートをした本人と、不審電話の被害を受けた人に話を聞きました。 ◇◇◇■電話番号も…「デマツイート」拡散有働由美子キャスター「『特定しました―父親が製茶会社やってたみたいです』。静岡県の認定こども園で3歳の女児がバスに置き去りにされ、亡くなった事件に関して投稿されたツイートです(現在、アカウントは削除されています)」
「当時バスを運転していた川崎幼稚園の増田前理事長の実家だとして、製茶工場の看板の画像と電話番号も載っていました。ただこれは全くのデマで、増田前理事長とは関係のない、他人の工場だったといいます」■投稿者「まとめサイト信じてしまった」佐藤梨那アナウンサー「今回、デマツイートをした本人と、誤って拡散されてしまった製茶工場の方に話を聞くことができました」「デマツイートをした人は『ネットのまとめサイトに、増田前理事長のお父さんがやっているという製茶工場の看板の画像が貼られていて、信じてしまった』と説明しました」「そのサイトでは電話番号は消されていましたが、自ら検索して同じ看板を発見。スクリーンショットして、ツイッターに上げてしまったということです」■「本当に悪いことをした」悔いる言葉有働キャスター「そもそも事実かどうかに関わらず、誰かに迷惑がかかるような形で情報を拡散するのはダメだと思いますが、なぜ投稿してしまったのでしょうか?」佐藤アナウンサー「(投稿者は)『悪いやつをこらしめようと、怒りの感情を満たすためにやってしまった。ウソをつくつもりはなかった。本当に悪いことをした』と、涙ながらに話していました」■工場への不審電話に「恐怖を感じた」佐藤アナウンサー「デマを拡散された製茶工場には、実際に知らない番号から電話がかかってきていて『(こども園の)増田さんですか?』と尋ねられ、『違います』と答えると1分ほどの沈黙の後に切れるということもあり、『恐怖を感じた』といいます」「不審な電話は複数回かかってきているということです。『ネットに載った個人情報は簡単に消えない。だまされた、間違えた、では許されない』と憤りを感じていました」有働キャスター「被害に遭われた方がおっしゃる通り、一度拡散されたものはなかなか消せません。許せない気持ちや怒りを感じた時こそ、一度立ち止まって、情報の正しさはもちろん、SNSで発信してよい内容なのか、考えることが大切です」(9月16日『news zero』より)
静岡・牧之原市でバスに置き去りにされた園児が死亡した事件で、幼稚園の前理事長とは無関係の情報が、ネット上で拡散されました。ネット上の個人情報は簡単に消えません。デマツイートをした本人と、不審電話の被害を受けた人に話を聞きました。
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有働由美子キャスター「『特定しました―父親が製茶会社やってたみたいです』。静岡県の認定こども園で3歳の女児がバスに置き去りにされ、亡くなった事件に関して投稿されたツイートです(現在、アカウントは削除されています)」
「当時バスを運転していた川崎幼稚園の増田前理事長の実家だとして、製茶工場の看板の画像と電話番号も載っていました。ただこれは全くのデマで、増田前理事長とは関係のない、他人の工場だったといいます」
佐藤梨那アナウンサー「今回、デマツイートをした本人と、誤って拡散されてしまった製茶工場の方に話を聞くことができました」
「デマツイートをした人は『ネットのまとめサイトに、増田前理事長のお父さんがやっているという製茶工場の看板の画像が貼られていて、信じてしまった』と説明しました」
「そのサイトでは電話番号は消されていましたが、自ら検索して同じ看板を発見。スクリーンショットして、ツイッターに上げてしまったということです」
有働キャスター「そもそも事実かどうかに関わらず、誰かに迷惑がかかるような形で情報を拡散するのはダメだと思いますが、なぜ投稿してしまったのでしょうか?」
佐藤アナウンサー「(投稿者は)『悪いやつをこらしめようと、怒りの感情を満たすためにやってしまった。ウソをつくつもりはなかった。本当に悪いことをした』と、涙ながらに話していました」
佐藤アナウンサー「デマを拡散された製茶工場には、実際に知らない番号から電話がかかってきていて『(こども園の)増田さんですか?』と尋ねられ、『違います』と答えると1分ほどの沈黙の後に切れるということもあり、『恐怖を感じた』といいます」
「不審な電話は複数回かかってきているということです。『ネットに載った個人情報は簡単に消えない。だまされた、間違えた、では許されない』と憤りを感じていました」
有働キャスター「被害に遭われた方がおっしゃる通り、一度拡散されたものはなかなか消せません。許せない気持ちや怒りを感じた時こそ、一度立ち止まって、情報の正しさはもちろん、SNSで発信してよい内容なのか、考えることが大切です」