9月23日、ラーメン界に衝撃的なニュースが走った。東京・渋谷区にあるラーメン店「Japanese Soba Noodles 蔦」の公式アカウントがTwitterでこう報告した。
《訃報のお知らせ Japanese Soba Noodles 蔦 オーナーシェフ大西祐貴が享年43歳にて急逝いたしました。ここに生前のご厚誼に心より感謝し謹んでお知らせ申し上げます》
2016年に「ミシュランガイド東京」で一つ星を獲得し、都内屈指の有名店である同店の店主・大西氏が43歳の若さで亡くなったというのだ。
公式アカウントは続けて《親族、ご友人の皆様と喪に服すと共に、世界中のスタッフが一心となり、故大西祐貴の遺志を継げるように努めてまいります》とした上で、《大西祐貴は、世界で初めてミシュランの星を獲得したラーメン店「Japanese Soba Noodles 蔦」を創業し、国境を越えて世界的にラーメンの人気を確立させた、才能に満ち溢れたシェフでした》とその功績を讃えている。
大西氏の訃報に、ネット上では《うえ、蔦の店主さんマジか…》《うぉおおおおおおおまじかよ、これはかなりショックだわ。 蔦の店主お亡くなりになったのか》と驚く人が続出。
フードジャーナリストも言う。
「大西さんは高校卒業後に実父が経営するラーメン店で4年ほど経験を積んだのちにファッション業界に転職。その後、28歳でまた実父の店で修行し直し、12年に東京・巣鴨に蔦をオープンさせ、たちまち話題に。19年12月に渋谷の代々木上原へ移転しています。
ミシュラン一つ星を獲得するだけでもすごいことですが、そもそもラーメン店でミシュランの星を獲得したのは蔦が世界で初めて。これは歴史的な偉業です。16年から19年まで4年連続で一つ星を獲得し続け、連日、海外からも大西さんのラーメンを求めてくる人が絶えませんでした」
日本のラーメン界の歴史を塗り替えた大西氏の突然の死。そんななか、ネット上では生前の大西氏の投稿が波紋を広げている。9月14日、大西氏は同店の公式Twitterアカウントでこう報告。
《大西です。 すみません、昨晩愛猫に左手を本気で咬まれ、今朝起きたら腫れていて激痛です。 湯切りと鍋を持つことが困難だったので、おやすみしとりあえず今から皮膚科に行ってきます。 ご迷惑をお掛けし申し訳ございません。 金曜日には復帰出来るように致します》
13日に飼い猫に手を噛まれ、休業することを発表した大西氏。すぐ復帰できるかと思いきや、16日には《店主大西の左手の腫れと痛みがあり調理困難の為、本日も臨時休業とさせていただきます。 ご不便をお掛けし申し訳ございません》と長引いていることをTwitterで報告。20日にも諸事情による休業を綴り、その後ふたたび開店することないまま23日に訃報が届けられたのだ。
死因は明らかにされていないものの、愛猫に噛まれた10日後に急死が発表されたことにもネット上では絶句する人が。
《蔦の店主が猫に手を噛まれ、ラーメンを作れないから休業していたと思ったら、亡くなられたらしい 全く世の中何があるか分からないものだ》《蔦のオーナーが猫を手を噛まれてそのまま10日後に急逝?嘘だろ……名実ともに日本最高峰のラーメンと認められた人が、、、まだ食べに行けてなかったのが残念で仕方ない……》