“ママ友”による支配はあったのか。
福岡・篠栗(ささぐり)町で、母親を心理的に支配し、5歳の男の子を餓死させた罪などに問われている、赤堀恵美子被告(49)の裁判。
31日、男の子の母親である碇利恵被告(40)が、証人として出廷。赤堀被告を「赤堀」と呼び捨てにした。
2人が知り合った時の様子を、「次男のお遊戯会で(赤堀被告と)『また、ことしも一緒ですね』と話した。話せば話すほど面白いし、『わかるわかる』と思うような話し方をしていた」と話した碇被告。
その後、赤堀被告が自宅を訪ねてくるようになり、「別のママ友が悪口を言っている」、「夫が浮気している」などと吹き込まれ、孤立していったという。
さらに赤堀被告から、“ボス”と呼ばれる第三者の存在を信じ込まされ、浮気調査などの名目で金を要求され、経済面でも管理されるようになったと証言した。
また、餓死した翔士郎ちゃん(当時5)ら子どもについても、赤堀被告から、さまざまな指導があったと話した。
碇被告「『しつけができていない、子どもに甘い』」、「『おかずの量が減っているのに、翔だけ太っている』と、赤堀から言われた」
一方の赤堀被告は、碇被告と目を合わすことなく、淡々とメモを取っていた。
赤堀被告は、これまでに「指示はしていない」などと話し、起訴内容を全面的に否認している。
法廷ではこのあと、赤堀被告への被告人質問が行われる予定。