大阪市消防局は12日、市中央消防署の男性消防士長(31)が今年4月、酒に酔った状態で職場を訪れて後輩の消防職員の首を包丁で切り、けがをさせたとして、傷害の疑いで、大阪府警南署から任意で聴取を受け、大阪地検に書類送検されたと発表した。
市消防局によると、消防士長は4月1日午後、大阪市中央区中寺の同消防署上町出張所を訪れ、食堂で食事の準備をしていた消防職員の男性に、食堂内にあった包丁を首の後ろに押し付けて切り、全治9日間のけがをさせたという。
また、今年3月末まで同じ出張所で勤務していた市西消防署の男性消防士長(25)も、男性が首を切られた直後にほほをつかみ詰め寄ったとして、暴行容疑で大阪地検に書類送検されたという。
消防士長の2人は出張所での勤務で男性と面識があった。当時は勤務時間外で事件直前に同僚と近くで花見をし、飲酒した後に出張所を訪れていた。市消防局の調べに「悪ふざけのつもりだった」と話しているという。
市消防局は3人の関係性や普段の様子について、出張所の同僚数人への聞き取りなどから「特に問題はなかった」としている。