スーパーマーケット経営者の坂本(60歳・仮名)は、自分の店で働くパート女性(38歳)の優しさに惚れ込んだ。不倫関係ではあるが、坂本は「純愛」だと信じて疑わなかった。前編記事に引き続き、恋愛セラピストの麻未知花氏がこの不倫関係の末路をレポートしていく。
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“婚外交際”に発展後、坂本は女の自宅に通うようになった。2人の蜜月は半年ほど続いた。
「彼女は美容師の資格を持っていて、『本当はかっこいいんだから勿体ない』と、僕の髪の毛をカットして、ツーブロックの短髪にしてくれました。フケは『自分にあったシャンプーをみつけて、洗い方を覚えれば解決できるよ』と教えてくれました。彼女の言う通りにやってみたら1か月ほどでフケが出なくなりました。服の選び方も教えてくれました。彼女と出会ってから自分がどんどん良い方向に変わっていく実感がありました」
夫の変化に妻も気づきそうだが、「妻は僕の仕事にも、僕自身にも興味を持ってなかったので何も言ってこなかった」という。不倫したがる男が「妻とうまくいってない」とよくウソをつくが、坂本に限って言えば、それはなかったようだ。
女は公私ともに坂本を「支えてくれた」という。ただ、「私に今の店舗を任せてくれないかしら?売上げを伸ばす自信があるの」と言われたあたりから雲行きが怪しくなっている。女性を店長に抜擢坂本は女の希望通り社員採用し、店長にした。一部のパート従業員たちから「えこひいきだ」という不満の声も出たが、女の仕事ぶりは社内外でも評判がよく、投書箱に投函された手紙からも非常に良い評価が得られていたため「実力を考えれば当然だ」と思っていたそうだ。「男女の関係はありましたが、情にほだされたわけではありません。彼女は誰よりも早く出勤して、誰よりも遅くまで働いてくれていました。商品を割引するタイミングが上手で、彼女に任せてからすぐに売り上げが伸びて、フードロスも減りました。お礼をしたいと言ったら『返せるものはないからいらない』と言われたけれど、気持ちが収まらなかったのでバッグをプレゼントしました。とても喜んでくれました」坂本に、女にプレゼントをしたものを聞いてみた。バッグや装飾品だけではなく、液晶テレビ、ドラム式の洗濯機、クーラー、電動アシスト自転車も買っていた。 仕事のお礼、手料理を食べさせてくれるお礼、自分を変えてくれたお礼だという。そのたびに女は『返せるものがないからいらない』と断ったうえで受け取っている。悪女の取材をしていると、度々聞くのが『返せるものがない』というフレーズだ。これには、「別れた後に返せと言われても、無理である事を相手に承諾させる」という意味、あるいは「プレゼントを貰っても、あなたに1円たりとも渡す気はない」という意味が含まれている。悪女らしい立ち居振る舞いが女にも現れてきたと言っていい。自分の店舗を持ちたいと懇願そして、女は店舗そのものをねだった。「彼女は自分の店舗を持ちたいと懇願してきました。僕と付き合いだして初めての“おねだり”でした。だから僕は彼女の名義で小規模なスーパーをつくると決めました。不倫相手には何の生活の保障もありません。これは僕が彼女に愛情を示す唯一の方法だと思ったからです。よく愛人に飲み屋を持たせる男がいますが、それと同じ事ですよ」 女の出店プランも坂本は気に入った。「スーパーは女性客が多いので、女心を瞬時に掴む仕掛けをしたいのだといいました。店の入り口に、ど真ん中に様々なフルーツで盛った塔を建てる。頂上から下に向けてドライアイスをふんわり流して、お洒落感とダイナミックさを出しながら、塔の両脇には、お雛様の段飾り式に野菜を陳列してライトアップしたいって…。僕は商売人として彼女のエンターテイメント性に、心を大きく動かされました」坂本は女のために「奔走した」という。彼女のためにバイヤーを紹介して、仕入れルートを確保。女の構想を実現できそうな建築設計事務所を探し、店のデザインや設備について2人で話し合って詰めていった。「これまで一人で店舗を広げてきたけど、大好きな人と一緒に夢を語りながらする共同作業は楽しかった」そうだ。迎えたオープン初日、坂本と女は手を取り合って喜んだという。女の狙いは的中し、メインの塔には、女性客のひとだかりができ、「凄くきれい」という感嘆の言葉があちこちから聞こえてきたという。1年後…まさかの閉店私も見学に行ったが、積み上げられた果物も添えられた野菜もシャンパンタワーのようにきらびやか。店内で売られている青果物もライトアップされ、みずみずしさが際立っていた。なぜこれまで他のスーパーがやらなかったのか不思議なくらいに素晴らしい店だった。 だが、1年ほどたったある日、女のスーパーは閉店した。突然姿を消す坂本がうなだれる。「閉店は僕も驚きました。その2~3週間前から彼女は『忙しいから』となかなか会ってくれなくなっていたのですが、彼女の連絡が途絶えたと思ったら、店も閉じていたんです。何がなんだかわからなくて混乱していたら、彼女の手紙が事務所に届きました。手紙には、僕への感謝と謝罪の言葉が並べられ、実家の父親の面倒を見なくてはならなくなったので、田舎に帰るということが書かれていました」ショックを受けた坂本は、仕事の意欲を失った。けじめをつけるために不倫の話はふせたうえで妻とも離婚した。資産家の娘だった妻は「そうなの。わかったわ」といって、寝床を変えるような手軽さで実家に帰ったそうだ。 「彼女のために7000万円くらい使ってしまったけれど、僕が踏ん張ればスーパーマーケット3店舗は維持できたと思います。でも、僕と妻との間には子供はいませんから、踏ん張ったところで後継ぎもいません。それなのに店舗を維持して、働き続けるのが虚しくなって、結局、店もすべて畳んで清算してしまいました。なぜ彼女は僕と決別してしまったのでしょうか…。妻ともっと早くに別れていたら結果は変わっていたのでしょうか。答えが出ないから、前にも進めません…」女のその後は…後日、女の知人から身の上話を聞く機会があった。女は九州出身で結婚を機にこの地に移り住んでいた。しかし夫がすぐに出ていき、ひとりで子育てを続けた。ここまでは坂本も知っている事実だ。しかし、子供が巣立ってからはこの地に留まる理由もなく、故郷に戻りたい気持ちを抱えながら生活していたという。そんな中、坂本と出会い、仕事にやりがいも見つけた。スーパー経営も最初は本気で頑張ろうとはしていたらしい。ただ坂本に感謝はするものの、それが留まり続ける理由にはならなかったという。そこでスーパーを坂本に紹介して貰ったバイヤーのひとりを通じて売り払い、故郷に戻ったそうだ。女の中で、地元に帰りたい欲が勝ったのだ。 さらにいえば、父親の介護は嘘である可能性が高い。女の両親は幼少時に離婚しており、父親とは絶縁していたからだ。知人によれば、「今は手にしたお金で昔からの夢であった『エステサロン』を経営している」のだという。公私ともに充実した日々を送っているそうだ。不倫とは、ゆがんだ世界で繰り広げられている「恋」だ。現実から目をそらし、自分にとって都合がいいように、感情の辻褄を合わせて「虚構の幸せ」を得る。だからこそ男への愛情がなくなれば、女はいつだって「悪女」になりえる。この女も最初から悪女ではなかったはずだ。坂本にも情はあっただろう。ただ故郷に帰りたい欲がそれに勝っただけに過ぎない。このような不倫話はゴロゴロと転がっている。お気をつけて…。 さらに連載記事『60歳スーパー経営者が「店内不倫」で人生転落…男性を骨抜きにした38歳女性パート従業員の「素顔」と「ヤバすぎる要求」』 では、不倫を始める前は「普通」だった女性が、「悪女」へと変貌していく“危ない実態”について見よう。
女は公私ともに坂本を「支えてくれた」という。ただ、「私に今の店舗を任せてくれないかしら?売上げを伸ばす自信があるの」と言われたあたりから雲行きが怪しくなっている。
坂本は女の希望通り社員採用し、店長にした。一部のパート従業員たちから「えこひいきだ」という不満の声も出たが、女の仕事ぶりは社内外でも評判がよく、投書箱に投函された手紙からも非常に良い評価が得られていたため「実力を考えれば当然だ」と思っていたそうだ。
「男女の関係はありましたが、情にほだされたわけではありません。彼女は誰よりも早く出勤して、誰よりも遅くまで働いてくれていました。商品を割引するタイミングが上手で、彼女に任せてからすぐに売り上げが伸びて、フードロスも減りました。お礼をしたいと言ったら『返せるものはないからいらない』と言われたけれど、気持ちが収まらなかったのでバッグをプレゼントしました。とても喜んでくれました」
坂本に、女にプレゼントをしたものを聞いてみた。バッグや装飾品だけではなく、液晶テレビ、ドラム式の洗濯機、クーラー、電動アシスト自転車も買っていた。
仕事のお礼、手料理を食べさせてくれるお礼、自分を変えてくれたお礼だという。そのたびに女は『返せるものがないからいらない』と断ったうえで受け取っている。悪女の取材をしていると、度々聞くのが『返せるものがない』というフレーズだ。これには、「別れた後に返せと言われても、無理である事を相手に承諾させる」という意味、あるいは「プレゼントを貰っても、あなたに1円たりとも渡す気はない」という意味が含まれている。悪女らしい立ち居振る舞いが女にも現れてきたと言っていい。自分の店舗を持ちたいと懇願そして、女は店舗そのものをねだった。「彼女は自分の店舗を持ちたいと懇願してきました。僕と付き合いだして初めての“おねだり”でした。だから僕は彼女の名義で小規模なスーパーをつくると決めました。不倫相手には何の生活の保障もありません。これは僕が彼女に愛情を示す唯一の方法だと思ったからです。よく愛人に飲み屋を持たせる男がいますが、それと同じ事ですよ」 女の出店プランも坂本は気に入った。「スーパーは女性客が多いので、女心を瞬時に掴む仕掛けをしたいのだといいました。店の入り口に、ど真ん中に様々なフルーツで盛った塔を建てる。頂上から下に向けてドライアイスをふんわり流して、お洒落感とダイナミックさを出しながら、塔の両脇には、お雛様の段飾り式に野菜を陳列してライトアップしたいって…。僕は商売人として彼女のエンターテイメント性に、心を大きく動かされました」坂本は女のために「奔走した」という。彼女のためにバイヤーを紹介して、仕入れルートを確保。女の構想を実現できそうな建築設計事務所を探し、店のデザインや設備について2人で話し合って詰めていった。「これまで一人で店舗を広げてきたけど、大好きな人と一緒に夢を語りながらする共同作業は楽しかった」そうだ。迎えたオープン初日、坂本と女は手を取り合って喜んだという。女の狙いは的中し、メインの塔には、女性客のひとだかりができ、「凄くきれい」という感嘆の言葉があちこちから聞こえてきたという。1年後…まさかの閉店私も見学に行ったが、積み上げられた果物も添えられた野菜もシャンパンタワーのようにきらびやか。店内で売られている青果物もライトアップされ、みずみずしさが際立っていた。なぜこれまで他のスーパーがやらなかったのか不思議なくらいに素晴らしい店だった。 だが、1年ほどたったある日、女のスーパーは閉店した。突然姿を消す坂本がうなだれる。「閉店は僕も驚きました。その2~3週間前から彼女は『忙しいから』となかなか会ってくれなくなっていたのですが、彼女の連絡が途絶えたと思ったら、店も閉じていたんです。何がなんだかわからなくて混乱していたら、彼女の手紙が事務所に届きました。手紙には、僕への感謝と謝罪の言葉が並べられ、実家の父親の面倒を見なくてはならなくなったので、田舎に帰るということが書かれていました」ショックを受けた坂本は、仕事の意欲を失った。けじめをつけるために不倫の話はふせたうえで妻とも離婚した。資産家の娘だった妻は「そうなの。わかったわ」といって、寝床を変えるような手軽さで実家に帰ったそうだ。 「彼女のために7000万円くらい使ってしまったけれど、僕が踏ん張ればスーパーマーケット3店舗は維持できたと思います。でも、僕と妻との間には子供はいませんから、踏ん張ったところで後継ぎもいません。それなのに店舗を維持して、働き続けるのが虚しくなって、結局、店もすべて畳んで清算してしまいました。なぜ彼女は僕と決別してしまったのでしょうか…。妻ともっと早くに別れていたら結果は変わっていたのでしょうか。答えが出ないから、前にも進めません…」女のその後は…後日、女の知人から身の上話を聞く機会があった。女は九州出身で結婚を機にこの地に移り住んでいた。しかし夫がすぐに出ていき、ひとりで子育てを続けた。ここまでは坂本も知っている事実だ。しかし、子供が巣立ってからはこの地に留まる理由もなく、故郷に戻りたい気持ちを抱えながら生活していたという。そんな中、坂本と出会い、仕事にやりがいも見つけた。スーパー経営も最初は本気で頑張ろうとはしていたらしい。ただ坂本に感謝はするものの、それが留まり続ける理由にはならなかったという。そこでスーパーを坂本に紹介して貰ったバイヤーのひとりを通じて売り払い、故郷に戻ったそうだ。女の中で、地元に帰りたい欲が勝ったのだ。 さらにいえば、父親の介護は嘘である可能性が高い。女の両親は幼少時に離婚しており、父親とは絶縁していたからだ。知人によれば、「今は手にしたお金で昔からの夢であった『エステサロン』を経営している」のだという。公私ともに充実した日々を送っているそうだ。不倫とは、ゆがんだ世界で繰り広げられている「恋」だ。現実から目をそらし、自分にとって都合がいいように、感情の辻褄を合わせて「虚構の幸せ」を得る。だからこそ男への愛情がなくなれば、女はいつだって「悪女」になりえる。この女も最初から悪女ではなかったはずだ。坂本にも情はあっただろう。ただ故郷に帰りたい欲がそれに勝っただけに過ぎない。このような不倫話はゴロゴロと転がっている。お気をつけて…。 さらに連載記事『60歳スーパー経営者が「店内不倫」で人生転落…男性を骨抜きにした38歳女性パート従業員の「素顔」と「ヤバすぎる要求」』 では、不倫を始める前は「普通」だった女性が、「悪女」へと変貌していく“危ない実態”について見よう。
仕事のお礼、手料理を食べさせてくれるお礼、自分を変えてくれたお礼だという。そのたびに女は『返せるものがないからいらない』と断ったうえで受け取っている。
悪女の取材をしていると、度々聞くのが『返せるものがない』というフレーズだ。これには、「別れた後に返せと言われても、無理である事を相手に承諾させる」という意味、あるいは「プレゼントを貰っても、あなたに1円たりとも渡す気はない」という意味が含まれている。悪女らしい立ち居振る舞いが女にも現れてきたと言っていい。
そして、女は店舗そのものをねだった。
「彼女は自分の店舗を持ちたいと懇願してきました。僕と付き合いだして初めての“おねだり”でした。だから僕は彼女の名義で小規模なスーパーをつくると決めました。不倫相手には何の生活の保障もありません。これは僕が彼女に愛情を示す唯一の方法だと思ったからです。よく愛人に飲み屋を持たせる男がいますが、それと同じ事ですよ」
女の出店プランも坂本は気に入った。「スーパーは女性客が多いので、女心を瞬時に掴む仕掛けをしたいのだといいました。店の入り口に、ど真ん中に様々なフルーツで盛った塔を建てる。頂上から下に向けてドライアイスをふんわり流して、お洒落感とダイナミックさを出しながら、塔の両脇には、お雛様の段飾り式に野菜を陳列してライトアップしたいって…。僕は商売人として彼女のエンターテイメント性に、心を大きく動かされました」坂本は女のために「奔走した」という。彼女のためにバイヤーを紹介して、仕入れルートを確保。女の構想を実現できそうな建築設計事務所を探し、店のデザインや設備について2人で話し合って詰めていった。「これまで一人で店舗を広げてきたけど、大好きな人と一緒に夢を語りながらする共同作業は楽しかった」そうだ。迎えたオープン初日、坂本と女は手を取り合って喜んだという。女の狙いは的中し、メインの塔には、女性客のひとだかりができ、「凄くきれい」という感嘆の言葉があちこちから聞こえてきたという。1年後…まさかの閉店私も見学に行ったが、積み上げられた果物も添えられた野菜もシャンパンタワーのようにきらびやか。店内で売られている青果物もライトアップされ、みずみずしさが際立っていた。なぜこれまで他のスーパーがやらなかったのか不思議なくらいに素晴らしい店だった。 だが、1年ほどたったある日、女のスーパーは閉店した。突然姿を消す坂本がうなだれる。「閉店は僕も驚きました。その2~3週間前から彼女は『忙しいから』となかなか会ってくれなくなっていたのですが、彼女の連絡が途絶えたと思ったら、店も閉じていたんです。何がなんだかわからなくて混乱していたら、彼女の手紙が事務所に届きました。手紙には、僕への感謝と謝罪の言葉が並べられ、実家の父親の面倒を見なくてはならなくなったので、田舎に帰るということが書かれていました」ショックを受けた坂本は、仕事の意欲を失った。けじめをつけるために不倫の話はふせたうえで妻とも離婚した。資産家の娘だった妻は「そうなの。わかったわ」といって、寝床を変えるような手軽さで実家に帰ったそうだ。 「彼女のために7000万円くらい使ってしまったけれど、僕が踏ん張ればスーパーマーケット3店舗は維持できたと思います。でも、僕と妻との間には子供はいませんから、踏ん張ったところで後継ぎもいません。それなのに店舗を維持して、働き続けるのが虚しくなって、結局、店もすべて畳んで清算してしまいました。なぜ彼女は僕と決別してしまったのでしょうか…。妻ともっと早くに別れていたら結果は変わっていたのでしょうか。答えが出ないから、前にも進めません…」女のその後は…後日、女の知人から身の上話を聞く機会があった。女は九州出身で結婚を機にこの地に移り住んでいた。しかし夫がすぐに出ていき、ひとりで子育てを続けた。ここまでは坂本も知っている事実だ。しかし、子供が巣立ってからはこの地に留まる理由もなく、故郷に戻りたい気持ちを抱えながら生活していたという。そんな中、坂本と出会い、仕事にやりがいも見つけた。スーパー経営も最初は本気で頑張ろうとはしていたらしい。ただ坂本に感謝はするものの、それが留まり続ける理由にはならなかったという。そこでスーパーを坂本に紹介して貰ったバイヤーのひとりを通じて売り払い、故郷に戻ったそうだ。女の中で、地元に帰りたい欲が勝ったのだ。 さらにいえば、父親の介護は嘘である可能性が高い。女の両親は幼少時に離婚しており、父親とは絶縁していたからだ。知人によれば、「今は手にしたお金で昔からの夢であった『エステサロン』を経営している」のだという。公私ともに充実した日々を送っているそうだ。不倫とは、ゆがんだ世界で繰り広げられている「恋」だ。現実から目をそらし、自分にとって都合がいいように、感情の辻褄を合わせて「虚構の幸せ」を得る。だからこそ男への愛情がなくなれば、女はいつだって「悪女」になりえる。この女も最初から悪女ではなかったはずだ。坂本にも情はあっただろう。ただ故郷に帰りたい欲がそれに勝っただけに過ぎない。このような不倫話はゴロゴロと転がっている。お気をつけて…。 さらに連載記事『60歳スーパー経営者が「店内不倫」で人生転落…男性を骨抜きにした38歳女性パート従業員の「素顔」と「ヤバすぎる要求」』 では、不倫を始める前は「普通」だった女性が、「悪女」へと変貌していく“危ない実態”について見よう。
女の出店プランも坂本は気に入った。
「スーパーは女性客が多いので、女心を瞬時に掴む仕掛けをしたいのだといいました。店の入り口に、ど真ん中に様々なフルーツで盛った塔を建てる。頂上から下に向けてドライアイスをふんわり流して、お洒落感とダイナミックさを出しながら、塔の両脇には、お雛様の段飾り式に野菜を陳列してライトアップしたいって…。僕は商売人として彼女のエンターテイメント性に、心を大きく動かされました」
坂本は女のために「奔走した」という。彼女のためにバイヤーを紹介して、仕入れルートを確保。女の構想を実現できそうな建築設計事務所を探し、店のデザインや設備について2人で話し合って詰めていった。「これまで一人で店舗を広げてきたけど、大好きな人と一緒に夢を語りながらする共同作業は楽しかった」そうだ。
迎えたオープン初日、坂本と女は手を取り合って喜んだという。女の狙いは的中し、メインの塔には、女性客のひとだかりができ、「凄くきれい」という感嘆の言葉があちこちから聞こえてきたという。
私も見学に行ったが、積み上げられた果物も添えられた野菜もシャンパンタワーのようにきらびやか。店内で売られている青果物もライトアップされ、みずみずしさが際立っていた。なぜこれまで他のスーパーがやらなかったのか不思議なくらいに素晴らしい店だった。
だが、1年ほどたったある日、女のスーパーは閉店した。突然姿を消す坂本がうなだれる。「閉店は僕も驚きました。その2~3週間前から彼女は『忙しいから』となかなか会ってくれなくなっていたのですが、彼女の連絡が途絶えたと思ったら、店も閉じていたんです。何がなんだかわからなくて混乱していたら、彼女の手紙が事務所に届きました。手紙には、僕への感謝と謝罪の言葉が並べられ、実家の父親の面倒を見なくてはならなくなったので、田舎に帰るということが書かれていました」ショックを受けた坂本は、仕事の意欲を失った。けじめをつけるために不倫の話はふせたうえで妻とも離婚した。資産家の娘だった妻は「そうなの。わかったわ」といって、寝床を変えるような手軽さで実家に帰ったそうだ。 「彼女のために7000万円くらい使ってしまったけれど、僕が踏ん張ればスーパーマーケット3店舗は維持できたと思います。でも、僕と妻との間には子供はいませんから、踏ん張ったところで後継ぎもいません。それなのに店舗を維持して、働き続けるのが虚しくなって、結局、店もすべて畳んで清算してしまいました。なぜ彼女は僕と決別してしまったのでしょうか…。妻ともっと早くに別れていたら結果は変わっていたのでしょうか。答えが出ないから、前にも進めません…」女のその後は…後日、女の知人から身の上話を聞く機会があった。女は九州出身で結婚を機にこの地に移り住んでいた。しかし夫がすぐに出ていき、ひとりで子育てを続けた。ここまでは坂本も知っている事実だ。しかし、子供が巣立ってからはこの地に留まる理由もなく、故郷に戻りたい気持ちを抱えながら生活していたという。そんな中、坂本と出会い、仕事にやりがいも見つけた。スーパー経営も最初は本気で頑張ろうとはしていたらしい。ただ坂本に感謝はするものの、それが留まり続ける理由にはならなかったという。そこでスーパーを坂本に紹介して貰ったバイヤーのひとりを通じて売り払い、故郷に戻ったそうだ。女の中で、地元に帰りたい欲が勝ったのだ。 さらにいえば、父親の介護は嘘である可能性が高い。女の両親は幼少時に離婚しており、父親とは絶縁していたからだ。知人によれば、「今は手にしたお金で昔からの夢であった『エステサロン』を経営している」のだという。公私ともに充実した日々を送っているそうだ。不倫とは、ゆがんだ世界で繰り広げられている「恋」だ。現実から目をそらし、自分にとって都合がいいように、感情の辻褄を合わせて「虚構の幸せ」を得る。だからこそ男への愛情がなくなれば、女はいつだって「悪女」になりえる。この女も最初から悪女ではなかったはずだ。坂本にも情はあっただろう。ただ故郷に帰りたい欲がそれに勝っただけに過ぎない。このような不倫話はゴロゴロと転がっている。お気をつけて…。 さらに連載記事『60歳スーパー経営者が「店内不倫」で人生転落…男性を骨抜きにした38歳女性パート従業員の「素顔」と「ヤバすぎる要求」』 では、不倫を始める前は「普通」だった女性が、「悪女」へと変貌していく“危ない実態”について見よう。
だが、1年ほどたったある日、女のスーパーは閉店した。
坂本がうなだれる。
「閉店は僕も驚きました。その2~3週間前から彼女は『忙しいから』となかなか会ってくれなくなっていたのですが、彼女の連絡が途絶えたと思ったら、店も閉じていたんです。何がなんだかわからなくて混乱していたら、彼女の手紙が事務所に届きました。手紙には、僕への感謝と謝罪の言葉が並べられ、実家の父親の面倒を見なくてはならなくなったので、田舎に帰るということが書かれていました」
ショックを受けた坂本は、仕事の意欲を失った。けじめをつけるために不倫の話はふせたうえで妻とも離婚した。資産家の娘だった妻は「そうなの。わかったわ」といって、寝床を変えるような手軽さで実家に帰ったそうだ。
「彼女のために7000万円くらい使ってしまったけれど、僕が踏ん張ればスーパーマーケット3店舗は維持できたと思います。でも、僕と妻との間には子供はいませんから、踏ん張ったところで後継ぎもいません。それなのに店舗を維持して、働き続けるのが虚しくなって、結局、店もすべて畳んで清算してしまいました。なぜ彼女は僕と決別してしまったのでしょうか…。妻ともっと早くに別れていたら結果は変わっていたのでしょうか。答えが出ないから、前にも進めません…」女のその後は…後日、女の知人から身の上話を聞く機会があった。女は九州出身で結婚を機にこの地に移り住んでいた。しかし夫がすぐに出ていき、ひとりで子育てを続けた。ここまでは坂本も知っている事実だ。しかし、子供が巣立ってからはこの地に留まる理由もなく、故郷に戻りたい気持ちを抱えながら生活していたという。そんな中、坂本と出会い、仕事にやりがいも見つけた。スーパー経営も最初は本気で頑張ろうとはしていたらしい。ただ坂本に感謝はするものの、それが留まり続ける理由にはならなかったという。そこでスーパーを坂本に紹介して貰ったバイヤーのひとりを通じて売り払い、故郷に戻ったそうだ。女の中で、地元に帰りたい欲が勝ったのだ。 さらにいえば、父親の介護は嘘である可能性が高い。女の両親は幼少時に離婚しており、父親とは絶縁していたからだ。知人によれば、「今は手にしたお金で昔からの夢であった『エステサロン』を経営している」のだという。公私ともに充実した日々を送っているそうだ。不倫とは、ゆがんだ世界で繰り広げられている「恋」だ。現実から目をそらし、自分にとって都合がいいように、感情の辻褄を合わせて「虚構の幸せ」を得る。だからこそ男への愛情がなくなれば、女はいつだって「悪女」になりえる。この女も最初から悪女ではなかったはずだ。坂本にも情はあっただろう。ただ故郷に帰りたい欲がそれに勝っただけに過ぎない。このような不倫話はゴロゴロと転がっている。お気をつけて…。 さらに連載記事『60歳スーパー経営者が「店内不倫」で人生転落…男性を骨抜きにした38歳女性パート従業員の「素顔」と「ヤバすぎる要求」』 では、不倫を始める前は「普通」だった女性が、「悪女」へと変貌していく“危ない実態”について見よう。
「彼女のために7000万円くらい使ってしまったけれど、僕が踏ん張ればスーパーマーケット3店舗は維持できたと思います。でも、僕と妻との間には子供はいませんから、踏ん張ったところで後継ぎもいません。それなのに店舗を維持して、働き続けるのが虚しくなって、結局、店もすべて畳んで清算してしまいました。なぜ彼女は僕と決別してしまったのでしょうか…。妻ともっと早くに別れていたら結果は変わっていたのでしょうか。答えが出ないから、前にも進めません…」
後日、女の知人から身の上話を聞く機会があった。女は九州出身で結婚を機にこの地に移り住んでいた。しかし夫がすぐに出ていき、ひとりで子育てを続けた。ここまでは坂本も知っている事実だ。しかし、子供が巣立ってからはこの地に留まる理由もなく、故郷に戻りたい気持ちを抱えながら生活していたという。そんな中、坂本と出会い、仕事にやりがいも見つけた。
スーパー経営も最初は本気で頑張ろうとはしていたらしい。ただ坂本に感謝はするものの、それが留まり続ける理由にはならなかったという。そこでスーパーを坂本に紹介して貰ったバイヤーのひとりを通じて売り払い、故郷に戻ったそうだ。女の中で、地元に帰りたい欲が勝ったのだ。
さらにいえば、父親の介護は嘘である可能性が高い。女の両親は幼少時に離婚しており、父親とは絶縁していたからだ。知人によれば、「今は手にしたお金で昔からの夢であった『エステサロン』を経営している」のだという。公私ともに充実した日々を送っているそうだ。不倫とは、ゆがんだ世界で繰り広げられている「恋」だ。現実から目をそらし、自分にとって都合がいいように、感情の辻褄を合わせて「虚構の幸せ」を得る。だからこそ男への愛情がなくなれば、女はいつだって「悪女」になりえる。この女も最初から悪女ではなかったはずだ。坂本にも情はあっただろう。ただ故郷に帰りたい欲がそれに勝っただけに過ぎない。このような不倫話はゴロゴロと転がっている。お気をつけて…。 さらに連載記事『60歳スーパー経営者が「店内不倫」で人生転落…男性を骨抜きにした38歳女性パート従業員の「素顔」と「ヤバすぎる要求」』 では、不倫を始める前は「普通」だった女性が、「悪女」へと変貌していく“危ない実態”について見よう。
さらにいえば、父親の介護は嘘である可能性が高い。女の両親は幼少時に離婚しており、父親とは絶縁していたからだ。知人によれば、「今は手にしたお金で昔からの夢であった『エステサロン』を経営している」のだという。公私ともに充実した日々を送っているそうだ。
不倫とは、ゆがんだ世界で繰り広げられている「恋」だ。現実から目をそらし、自分にとって都合がいいように、感情の辻褄を合わせて「虚構の幸せ」を得る。
だからこそ男への愛情がなくなれば、女はいつだって「悪女」になりえる。この女も最初から悪女ではなかったはずだ。坂本にも情はあっただろう。ただ故郷に帰りたい欲がそれに勝っただけに過ぎない。このような不倫話はゴロゴロと転がっている。
お気をつけて…。
さらに連載記事『60歳スーパー経営者が「店内不倫」で人生転落…男性を骨抜きにした38歳女性パート従業員の「素顔」と「ヤバすぎる要求」』 では、不倫を始める前は「普通」だった女性が、「悪女」へと変貌していく“危ない実態”について見よう。
さらに連載記事『60歳スーパー経営者が「店内不倫」で人生転落…男性を骨抜きにした38歳女性パート従業員の「素顔」と「ヤバすぎる要求」』 では、不倫を始める前は「普通」だった女性が、「悪女」へと変貌していく“危ない実態”について見よう。