開会中の神奈川県議会第2回定例会の本会議で、複数の傍聴人が大声を上げるなどして議事がたびたび中断したことについて、黒岩祐治知事は7日の定例会見で「議会の秩序を守ることは大変重要だ。ルールを順守した上で傍聴してほしい」と述べた。
知事が提出議案の提案説明を行った6月15日の本会議を皮切りに、それ以降の各会派による代表質問、一般質問が行われた本会議でも、傍聴人が大声で主張する行為などが相次いだ。議長がそのたびに制止し、従わない場合は地方自治法に基づき退場を命じた。
今春の知事選の期間中に発覚した知事の醜聞に関する非難とみられるが、県議会の傍聴規則では「議場の秩序を乱し、議事の妨害となるような行為」などを禁じている。
知事は会見で「私自身の問題については県民におわびするとともに、県政運営に全力を尽くすことで信頼を取り戻していきたい」と述べた。