かわいいとSNSで話題 王将戦おやつのいちごムース、料理長の工夫

2日間にわたる対局では、2回の「勝負メシ」と4回のおやつが提供される。腕を振るうのは、大幸園の総料理長、藤聡太郎さん(36)だ。大幸園が王将戦の対局場となった2018年から担当している。
【おやつ・食事まとめ】藤井王将が注文した可愛い「いちごさんのムース」
藤井聡太王将が今回、最初のおやつに選んだのは佐賀県産イチゴ「いちごさん」のムース。藤さんが藤井王将に食事やおやつを出すのは昨年の王将戦、一昨年の祝勝会に続いて3年連続で、過去2回とも同じムースを食べている。
今回も迷わずメニューに入れると藤井王将から注文が入り「気に入って頼んでもらえ、準備している自分たちとしてはうれしい限り」と声を弾ませた。
「いちごさん」は県とJAさがなどが開発した新品種で、18年に市場に出た。濃い赤色とみずみずしい果汁が特徴で、県を挙げて売り出し中だ。3月31日まで東京・表参道でカフェ10店舗と協力したイベント「いちごさんどう」も開催している。
昨年はスタイリッシュな盛り付けにしたが、今回は他の対局での傾向を見て、イチゴに顔を描くなどかわいく仕上げた。早速、X(旧ツイッター)でも話題になり、藤さんは「『かわいい』というコメントをもらえてよかった」と表情を緩めた。
対局前には事前にネットなどで情報収集を欠かさない。棋士の苦手な食材はもちろん、他の対局での注文もチェックして好みのメニューを探る。「力を入れ過ぎずに普段通り」がモットー。「藤井王将と菅井竜也八段にしっかり体力をつけてもらえるように佐賀自慢の食材、料理を提供できたら」と話す。
3年続けて顔を合わせる藤井王将だが、これまでは新型コロナウイルス禍とも重なり、簡単な料理の説明だけで会話らしい会話はできていない。「残さず食べてもらえば、それがメッセージだと受け取ってきた」が、今回は「対局後にでも料理の感想をうかがえる機会があれば」と期待を寄せている。【斎藤毅】