「高級ブランド店で常連客扱いされ、気持ち良くなった」
泉ピン子が故・橋田壽賀子さん追悼ドラマに起用されず…共演者やスタッフに嫌われるワケ 横領オンナは財団の金をネコババした理由について、こう供述しているという。「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」などのテレビドラマの脚本を手がけた橋田寿賀子さん(享年95)が設立した一般財団法人「橋田文化財団」から、現金約1100万円を着服したとして、元経理担当職員の大堀たまみ容疑者(66)が12日、業務上横領の疑いで警視庁麹町署に逮捕された。
■総額数千万円の使途不明金 21年4月、橋田さんが亡くなったことをきっかけに、財団内部で帳簿など財務状況を見直したところ、不自然な支出が発覚。財団は22年3月、大堀容疑者をクビにし、同年8月、麹町署に相談していた。 財団は1992年、橋田さんが私財3億円を投じ、新人の脚本家育成を目的に設立。放送文化の振興に貢献した番組や人物に「橋田賞」を贈ってきた。大堀容疑者は00年4月、同財団に入り、金庫を管理するなど、22年間、1人で経理を担当していた。 調べに対し、「ブランド品の購入や飲食代に使った。橋田先生に申し訳ない」と容疑を認めている。■銀座で高級ブランド品を購入「大堀は橋田賞のパンフレット作成名目で架空の請求書を作成したり、領収書を偽造して現金を着服し、財団の通帳には大堀宛ての出金記録が残されていた。1人で金の管理をしていたため、やりたい放題だったようです。逮捕容疑は17年から3年8カ月間の横領ですが、その他にも数千万円の使途不明金が確認されています。大堀は銀座の百貨店の上客で、10年ほど前からルイ・ヴィトンなど、高級ブランド品のかばんや服などを買いあさっていた。高価な品を身に着け、職場で怪しまれることはなかったようですが、私生活では飲み食いを含め、ぜいたくな暮らしをしていたようです」(捜査事情通) 橋田さんは亡くなる3年前、財団の設立と大ヒットドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の脚本を手がけたきっかけについて日刊ゲンダイのインタビューでこう語っていた。<主人は2億8000万円ほどの遺産を残してくれたんです。私はその遺産で悠々自適な暮らしをしたかったんですけれど、主人はその資金で私の名前を冠した財団を設立し、ドラマに恩返ししろと。でも、財団をつくるには2000万円ほどが不足していました。そうしたら(プロデューサーの石井)ふく子ちゃんが、『1年間続くドラマを書けばTBSが貸してくれるから書きなさい』って。簡単に言いますけれど、4クール分の脚本ともなれば、家族が多くないと持たない。そこで女の子5人に、定年間近のお父さんとお母さんの一家を描けばどうにかなるだろうって考えたんです。思いつきでしたが、5人もいると各世代が抱える悩みや不安が書ける。永久に書けるんですね> 信頼していた経理担当が、長年にわたって財団の金を着服していたとは、今ごろ橋田さんも草葉の陰で泣いているのではないか。
横領オンナは財団の金をネコババした理由について、こう供述しているという。
「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」などのテレビドラマの脚本を手がけた橋田寿賀子さん(享年95)が設立した一般財団法人「橋田文化財団」から、現金約1100万円を着服したとして、元経理担当職員の大堀たまみ容疑者(66)が12日、業務上横領の疑いで警視庁麹町署に逮捕された。
■総額数千万円の使途不明金
21年4月、橋田さんが亡くなったことをきっかけに、財団内部で帳簿など財務状況を見直したところ、不自然な支出が発覚。財団は22年3月、大堀容疑者をクビにし、同年8月、麹町署に相談していた。
財団は1992年、橋田さんが私財3億円を投じ、新人の脚本家育成を目的に設立。放送文化の振興に貢献した番組や人物に「橋田賞」を贈ってきた。大堀容疑者は00年4月、同財団に入り、金庫を管理するなど、22年間、1人で経理を担当していた。
調べに対し、「ブランド品の購入や飲食代に使った。橋田先生に申し訳ない」と容疑を認めている。
■銀座で高級ブランド品を購入
「大堀は橋田賞のパンフレット作成名目で架空の請求書を作成したり、領収書を偽造して現金を着服し、財団の通帳には大堀宛ての出金記録が残されていた。1人で金の管理をしていたため、やりたい放題だったようです。逮捕容疑は17年から3年8カ月間の横領ですが、その他にも数千万円の使途不明金が確認されています。大堀は銀座の百貨店の上客で、10年ほど前からルイ・ヴィトンなど、高級ブランド品のかばんや服などを買いあさっていた。高価な品を身に着け、職場で怪しまれることはなかったようですが、私生活では飲み食いを含め、ぜいたくな暮らしをしていたようです」(捜査事情通)
橋田さんは亡くなる3年前、財団の設立と大ヒットドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の脚本を手がけたきっかけについて日刊ゲンダイのインタビューでこう語っていた。
<主人は2億8000万円ほどの遺産を残してくれたんです。私はその遺産で悠々自適な暮らしをしたかったんですけれど、主人はその資金で私の名前を冠した財団を設立し、ドラマに恩返ししろと。でも、財団をつくるには2000万円ほどが不足していました。そうしたら(プロデューサーの石井)ふく子ちゃんが、『1年間続くドラマを書けばTBSが貸してくれるから書きなさい』って。簡単に言いますけれど、4クール分の脚本ともなれば、家族が多くないと持たない。そこで女の子5人に、定年間近のお父さんとお母さんの一家を描けばどうにかなるだろうって考えたんです。思いつきでしたが、5人もいると各世代が抱える悩みや不安が書ける。永久に書けるんですね>
信頼していた経理担当が、長年にわたって財団の金を着服していたとは、今ごろ橋田さんも草葉の陰で泣いているのではないか。