教員が女子児童を盗撮し、画像を共有していた事件。逮捕された7人は「HLT」=「変態ロリコンティーチャー」と自ら名付けたグループで、「私も撮りたい」、「捕まらないようにしましょう」などとやりとりしていたことが明らかになりました。
【写真を見る】他の教員が逮捕され、盗撮動画を処分も「お宝のようなもの…」
教員による盗撮グループの存在が明るみに出て約5か月。7人目が6日、逮捕されました。
記者「教員グループによる盗撮画像共有事件で、最後の容疑者の身柄が警察署に入ります」
岡山県備前市の小学校の教諭、甲斐海月容疑者(27)。少女が着替えをする動画1点を所持した疑いです。
甲斐容疑者は、他の教員が逮捕された報道を見て、盗撮動画の処分を始めていたそうですが…
甲斐容疑者「お宝のようなものなので、処分するのが惜しくなり持っていた」
愛知県警はこれでメンバー全員を摘発したとしています。
盗撮グループはいかにしてできたのか。
きっかけは、名古屋市の小学校元教諭、森山勇二被告(42)が始めたSNSへの投稿でした。
森山被告の投稿「小学生 ただいるだけで 美しい」
「ロリ川柳」と名付けた投稿を繰り返し、同じような性的嗜好をもつ教員とつながるようになります。
森山被告は、その中から「信用できる」教員のみを誘い、2024年8月ごろ、秘匿性の高いSNSに移ってグループを結成しました。
グループ名は「HLT」。捜査関係者によると、「HLT」は「変態」「ロリコン」「ティーチャー」の頭文字です。
森山被告の投稿「職業が職業だけに絶対に表ではできない話ばかりですが、この場でいろいろ話せたらと思います」
メンバーは、愛知、東京、神奈川、北海道、岡山の5都道県の小中学校の教員7人。互いに面識はなかったとみられています。
グループ内で盗撮画像を賞賛し合うこんなやりとりも。
「めっちゃいいですね」「ナイスです」「私もいつか撮りたいな」「捕まらないようにしましょうね」
グループの存在が発覚したのは、メンバーの一人、名古屋市の小学校元教諭である水藤翔太被告(34)が、駅のホームで少女のリュックに体液をかけて逮捕されたためでした。
メンバーはこう供述しています。
柘野被告(北海道の中学教諭)「ネットで他人が撮影した動画を見て、自分も盗撮をしてみたいと思った」
小瀬村被告(横浜市の小学校元教諭)「盗撮したものを提供することで、仲間がどんな反応をするのか見たかった」
盗撮画像のネットパトロールを行う永守さんは、メンバーがSNSで結びつくことで犯行がエスカレートしていったのではないかと指摘します。
ひいらぎネット 永守すみれさん「盗撮コミュニティの中では、加害行為を矮小化する。『別に体触られたわけじゃないんだから大したことない』とか、ひどいと『スカートを履いてるんだから、相手が撮られたがってる』とまで書いてある。そういう中で加害をしてしまう。見ているだけだった人が加害者になってしまうような環境がある」
愛知県警によると、メンバーの教員に盗撮されるなど、延べ40人以上の児童が被害にあったということです。