威圧感のある見た目の人物を派遣するサービスとして話題になった「レンタル怖い人」の運営者が、11日までにYouTubeチャンネルを開設し、サービス終了までの経緯を明かした。
運営者のおかざき氏は、退職代行サービスの先駆け的存在として知られる「EXIT」の創業者でもあり、その経験から「いじめ問題」を解決する代行サービスとして「レンタル怖い人」の立ち上げを思い立ったという。
「めっちゃ安直なんですけど、『怖い人が味方してくれるとか、そばにいてくれるのが一番いいじゃん』と思ったわけですよ。近所トラブルとかにも対応できるなとか、これはサービスとして成立するんじゃないかなと思った」とサービス開始に至った経緯を説明した。
23年にホームページ開設後、月に数件の問い合わせが来るようになるも依頼にはつながらず、実際に依頼を受けたのは先月が初めてのことだったという。初の業務を行ったことをきっかけにSNSで発信したところすぐに話題となり、問い合わせが殺到したが、やはり依頼にはつながらず。
「やっぱりお客さんが求めているものと、こちらが実際に提供できるもののギャップが結構あったなって感じ。全部、ホームページには書いているんですけど、『レンタル怖い人』で自分の抱えている問題が解決するっていうイメージが明確にわからなかったんでしょうね、おそらく」と話し、「問い合わせだけ返してて全然仕事にならないみたいな感じだったのがサービス終了の一番の理由ですね」と説明した。
続けて、別の理由として「法的なリスク」を挙げ、「そんなのやる前から分かってただろ、みたいな感じなんですけど、実際その問い合わせとかを見てみて、『いや、これはキツイな』みたいな。実際、依頼になって仕事になるんであれば、ある程度のリスクだったら許容しようかなと思うんですけど、依頼にはならない、仕事にはならない、問い合わせはめっちゃ来る。仮にやるとしてもリスクがちょっとありそうみたいな感じで、少なくともこの形でやっていくのは厳しいと思ってサービス終了することにしました」とも。
「まとめると、リスク・リターンが合わないみたいなことがサービス終了の理由ですね」と説明した。