「違反罰金額 141万円」──。東京・蒲田のラーメン店の公式Xに投稿した文書の写真が、大きな話題を呼んでいる。
投稿したのは「らーめん蓮 蒲田本店」。同店が入居するマンションの管理組合から渡された文書で、「深夜の傘立て放置」で35万円など、細かな違反ごとに高額の罰金が列挙されていた。
あまり高額であることから、SNSでは「文書は本物なの?」「罰金が高すぎるのでは」「管理組合が勝手にルールを変えていいの?」といった疑問が相次ぎ、投稿は170万回以上表示されている。
一体、何があったのか──。オーナーに話を聞いた。
「あの文書は、実際に管理組合が決定し、管理会社を通じてテナントに配布されたものです」
そう説明するオーナーによると、文書には「深夜のゴミ放置」(15万円)、「深夜の段ボール放置」(35万円)、「深夜の傘立て放置」(35万円)、「深夜の長椅子放置」(35万円)、「自転車駐輪」(1万円)、「ラーメン空箱放置」(20万円)など、細かく記載され、合計は141万円にのぼっていた。
同店は入居から9年目になるが、駐輪・駐車などの細かい指摘や注意はあったもののトラブルはなく、「罰金」を求められたことはなかった。突然の高額罰金に驚いたという。
「傘立て放置や長椅子に細則があること自体、今回初めて知りました。ゴミ箱は指定場所に置いていましたし、室外機の向きを変えるなど、管理組合側から移動を求められたことには対応しています。室外機については途中から、1台につき1000円徴収すると言われました」(オーナー)
では、なぜ今回このような文書が配布されたのか。オーナーが管理会社と話した際、「同じマンションに入っている別のテナントによる、ルール違反・警告無視などが背景にある」と言われたそう。
「そのテナントさんは以前から管理組合から警告されていたようですが、無視し続けていたことにより結果として当店を含む全テナントへ厳格なルールが設けられたようです。
今回の141万円は、実際に取り立てるというより、今後は注意してほしいというメッセージではないかと思います。ルールは必要だと理解していますが、常識的ではない金額なので驚きました」
さらにその後も新たな条件が追加されており、マンション側から指定されたゴミ置き場の使用料「日額500円」とするルールも追加で設けられたという。
「突然の高額の罰金で、お店のバイトの子たちも怖がっています。なんとか管理組合側と歩み寄れればと思っています」