厚生労働省は高齢者を対象に、帯状疱疹(ほうしん)ワクチンの定期接種を実施することを決めました。
こう話すのは1カ月前、帯状疱疹を発症した59歳の女性です。最初、尻の左側だけのかゆみでしたが、1週間ほどで痛みに変わり、今は左足全体に痛みが広がっているといいます。
50代から急激に増えると言われている帯状疱疹。2017年には、上皇后さまが帯状疱疹と診断されました。原因は海外の訪問による疲れとみられています。
帯状疱疹の原因は、子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスです。
治った後も体内にウイルスが潜伏し、ストレスや加齢、免疫力の低下などで再活性化し、帯状疱疹が発症すると言われています。
およそ30年前から発症率が増加傾向にある帯状疱疹。2014年を境に発症率がぐんと増えています。
この年に、子どもへの水ぼうそうワクチンの定期接種が始まり、水ぼうそうにかかる子どもが激減しました。水ぼうそうが減ったにもかかわらず、なぜ帯状疱疹の発症が増えたのでしょうか。
こうしたなか厚生労働省は、来年度から原則65歳を対象に帯状疱疹ワクチンの定期接種を始める方針を決めました。
現在は任意接種の扱いで1万円~4万円程度かかりますが定期接種になれば、一部が公費で補助されます。街の人は定期接種についてどう思っているのでしょうか。
(「グッド!モーニング」2024年12月22日放送分より)