「良好なご近所付き合い」――そう信じていた関係が、ある発見をきっかけにぎこちなくなることがあるようです。警察庁によれば、緊急性のない相談を受け付ける「#9110」の取扱件数は令和5年で259万6188件、前年より約10%増えています。ストーカーや悪質商法、家庭内トラブルなど内容は幅広く、その中に近隣関係の悩みも含まれます。みんな、それぞれに何かを抱えているのかもしれません。
そうした悩みの中でも、少し変わった事例が「電気の盗用」です。近年もコンビニの屋外コンセントを無断で使い炊飯器で調理していた男が逮捕されるなど、たびたび報じられています。電気は刑法上「財物」とみなされ、窃盗罪(10年以下の懲役または50万円以下の罰金)の対象になります。

「『すみません、もう、年寄りの浅はかな考えでした…』と何度も繰り返していました。でも、これは明らかに“窃盗”なんですよ」

◆■じつは“明治時代”から続いている、盗電の歴史