前橋市の小川晶市長が既婚の男性幹部職員とラブホテルで何度も会っていた問題について、市民と直接意見を交わす集会が14日夜に開かれた。主催はコミュニティーラジオ局「まえばしCITYエフエム」が務めた。
【映像】大声で「頑張ってください!」→市長の反応は?(実際の様子)
今回の集会について「まえばしCITYエフエム」の代表は「私どもに対して市長寄りの偽善行為ではないかと。決してそのような意図はない。私どもはあくまでも市民のための放送局で、正確に伝える義務がある」と説明。参加者についても「インターネットと電話で申し込みをさせていただき、参加希望者は全て来場いただいた」と話した。
小川市長は冒頭「本日はお忙しい中、多くの皆様にこの対話会にお集まりいただきましてありがとうございます。また、企画をしてくださった『まえばしCITYエフエム』の皆様にも感謝申し上げます。まず市民の皆様にご心配をおかけしている私の行動とそれに関する一連の行動について、多くの方々に疑問や疑念を残し、信頼を大きく損ねてしまったこと、本当に申し訳なく思っております」と頭を下げた。
さらに小川市長は「当該職員からは議会と報道機関宛てに今回の件に関する説明書が提出されており、その説明書の中にも『男女関係は一切ない。相談する場所の選定に関して判断を誤ったために市民の皆様にご迷惑をかけた』と記載されている。該当職員の奥様からは『説明書の内容については事実であると受け止めた。訴えることは考えていないし謝罪も望んでいない』というコメントが発せられている」として、改めて男女関係を否定。
「辛くても公約を実現するのが本当の責任の取り方」として、残りの任期中の市長給与を50%削減するとした。
小川市長への「意見」ではなく「質問」を司会者が求める中、最初に指名された方が怒りを滲ませながら「一刻も早く辞任していただきたい。あなたのとった行動は誰が見ても不適切だ。私には小学5年生の孫がいる。私も小川さんに期待をしていたが、孫が『ラブホ市長』と言ってくる。本当に恥ずかしい。不信任決議案が可決されたら辞職しますか? それとも市議会を解散しますか?」と迫った。
これに小川市長は「本当に応援していただいて期待をしていただいた皆さんにそうやって失望を与えてしまったことは一番に申し訳ないと思う。不信任決議案が出たらどうするのか、今の段階で私の中では結論は出ていない。とにかく今市政を停滞させないで進めていけるかどうかだ」と答えた。
一方で小川市長を応援する声も。
別の市民が「これだけ市長が頑張っているのに、なぜこの渦中に晒されているのか。ひどい話です。小川市長、自信を持って強く走り続けてください」とエールを送ると拍手が起きた。この市民はさらに「今の市長の今後の考え方を皆さんに聞かせてやってください。お願いします」と話した。
小川市長はこれに笑顔を見せることなく「選挙の時に掲げた公約、鋭意進めているが、すぐに実現できたものもあれば、まだ途中のものもある。皆さんと約束した内容をしっかりとまずこの4年間で実現をしていかなければいけないと感じているので、この後も残っている公約については急いで進めていくことが私のやるべきことだと思っている」と述べた。
この回答に会場から「力強く頑張ってください!」という大きな声が響き、小川市長は「すいません。ありがとうございます」と頭を下げた。
(ABEMA NEWS)