静岡県伊東市議会で不信任が可決された田久保真紀市長が10日、「議会を解散する」と議長に通知した。
田久保市長は午前10時に中島弘道議長と面会。「議会を解散する」とする書類を提出した。田久保市長は市議会で不信任決議案が全会一致で可決され、11日までに辞職するか議会を解散するかの選択を迫られていた。これを受け、40日以内に市議選が実施される。
市長は「地方自治法の規定に基づき令和7年9月10日に議会を解散するため通知をいたします」と書面を読み上げたあと議長に手渡し、部屋から出た。
田久保市長は市議会の百条委員会に対して証人尋問への出頭や卒業証書とされる書類の提出を拒否し、市議会から地方自治法違反の疑いで刑事告発されているほか、卒業証書とされる書類を市議会の議長らに見せたことについても偽造有印私文書行使の疑いがあるとして警察に告発状が提出されている。
大方の予想通り、田久保市長は議会解散の道を選んだ。市議会議員選挙に伴う費用は4500万円ほどとみられる。
さらに、市長牘簗伸瓩砲茲蝓⊂なくとも1か月分の報酬85万5000円と退職金加算分38万4250円の合計123万9250円以上の金額を市長は受け取り続けることになる。
伊東市民からしてみれば、出直し市議会議員選挙の4500万円に加えて、田久保市長の123万9250円以上の延命報酬が発生しかねない。住民からは反発の声が多数上がっている。