国民民主・玉木代表、女性は政策「理解難しい」発言…「女性蔑視」批判噴出→釈明「英語が未熟、拙い表現」

国民民主党の玉木雄一郎代表が2025年6月24日、日本外国特派員協会での会見で語った、女性からの支持率低迷をめぐる発言が波紋を広げている。国民民主党の政策が女性にとって「理解が難しい」ともとれる内容で、「蔑視」だとする批判が噴出している。玉木氏はXを更新し、「英語が未熟なため、拙い表現をしてしまったことを反省しています。決して女性蔑視をするつもりはありませんでした」などと釈明している。
会見では、国民民主に対する女性の支持率が男性よりも大幅に低い原因と解決策を問われた玉木氏は、「I have no idea.」(全く分からない)と発言。失笑しつつ「なんででしょうね…? うーん」と考え込む様子を見せた。
英語で「2020年9月の(新・国民民主党の)結党時から、残念ながら女性から支持を得られていない。『言っていることが複雑で理解が難しい』という人が多いが、24年衆院選の(「年収の壁」をめぐる)『103万円→178万円』は分かりやすい。私たちの政策は男性だけではなく女性にとっても良いものだが、理解してもらうのが難しい(I think our policy is good not only for men but also for women. But I think it’s very difficult to understand for them.)」などと説明した。
玉木氏の発言に対し、SNSでは「『女性が理解できない』と言っているのでは」との批判が噴出した。
立憲民主党の米山隆一衆院議員は、玉木氏の発言を書き起こした上で「要するに玉木氏は国民民主党に対する女性の支持率が低いのは『我々の政策は難しすぎて女性には理解できないから』と言っています 」と批判。
「(1)まずもって国民民主の政策それ自体は直情的で難しくなく、難しいのはそれを無理に正当化する玉木氏のロジック (2)明らかな女性蔑視 と思います」と断じた。
同じく立憲の泉健太衆院議員は、「う、嘘だろ」と困惑。
「国民民主党でも、どの党でも、女性の支持率が低いことを女性のせいにするのは大間違い」とし、「潜在意識にあった可能性も含め、玉木代表は自問自答し、弁明すべき」とした。
元参院議員で、今夏の参院選に立憲民主党から比例代表で出馬予定の蓮舫氏も、Xで反応を示した。
玉木氏の発言を伝えるネットニュースを引用し、「私はこの政党で活躍する女性議員の能力にいつも学ばされています。見えてないのかしら、見てないのかしら。とても悲しい」と皮肉まじりにつづった。
蓮舫氏と玉木氏をめぐっては、以前から険悪な関係にある。24年7月には、榛葉賀津也幹事長が、蓮舫氏が玉木氏をXでブロックしていることを明かし、話題を集めた。榛葉氏は当時、「俺何もやってないのに」と困惑する玉木氏の様子も語っていた。
共産党の谷川智行氏も、「まかさ…と思って聞いてみたら、本当に言っていて驚きました。明らかは女性蔑視発言では? こんなこと許していいはずがない 」(原文ママ)とした。
社民党の福島瑞穂党首は、谷川氏の投稿を引用し「驚くべき発言。女性蔑視発言です 」と共感。
一方で、日本保守党事務総長の有本香氏は、「玉木代表を擁護する気は全くないが、全文を読むと、なぜこれが女性蔑視発言なのか、理解に苦しむ 」としている。
玉木氏は6月25日午後にXを更新し、発言内容を釈明した。いわく、本来伝えたかった内容は
というものだったが、「拙い表現」が原因で問題の発言が出たと説明した。
玉木氏は大蔵省(当時)時代の1997年、ハーバード大学ケネディスクールを修了している。