渋谷区の笹塚や代々木などを通る全長2.6キロの「玉川上水旧水路緑道」。
【映像】一基400万円以上のベンチとは?
緑豊かな「都会のオアシス」として地元の人に愛されてきた。
しかし、完成からおよそ40年が経ち、老朽化が進んでいることから再整備計画が進んでいる。総費用およそ110億円というビッグプロジェクトだ。
プロモーション映像には、緑道にできた農場で子どもたちが作物を育てる様子や、多くの人が集うスペースが映し出されている。
計画に対して、「綺麗になると、みんなが通りやすくなる。(今は)下とかもボコボコしているので、直してもらえるならいい」と賛成の声の一方で「安らぎを求めて歩いているが、いろいろといじられると居心地が悪くなるかもしれず、とても寂しい。税金が使われるのも気になる」などの意見も。
特に物議を醸しているのが、このピンク色のベンチだ。石材やレンガなどを再利用した素材でできており、曲線のものや階段状のものなどデザイン性が高い。
年度予算で15基、およそ6240万円を計上しており、一基あたり400万円以上になる計算だ。
このベンチについて、緑道の利用者は「ベンチができたらお昼ご飯や休憩に使えるので便利だ」「本当に勘弁してほしい。もっと他に使い道があるだろう」などの声が。
高すぎるという批判に対して、長谷部健区長は…
「資材メーカーが販売している汎用品ではないため、単純比較は難しいが適正な価格設定になるよう努めていく」(長谷部健 渋谷区長)
区は「人が集えるデザイン」を目指すと説明しているが、不安を感じる地元の人もいる。
「木がたくさんある場所なので、ゴミ拾いをするとタバコの吸い殻が多く出てくる。(コンビニで)お酒も売っているので、人が集まると不審火の可能性もあって不安。ここは住宅街地なので」(近隣住民)
渋谷区は、防犯カメラを設置し、警察と連携するなどの対策を考えているという。
※これはテレビ朝日「グッド!モーニング」で放送した内容をABEMA TIMES編集部で記事化したものです。