防犯カメラに映っていたのは、スピードを出した車が衝突しエアバッグが飛び出る様子です。この車を運転していたとみられる23歳の男が逮捕されました。男は酒を飲んで車を運転し、わずか4分間で5件の事故を起こしたとみられています。 ◇6月29日午前1時すぎの神奈川県横浜市。防犯カメラに映っていたのは、スピードを出しながら突っ込んできた1台の車。エアバッグは開き、ドアは開かないのか、中から何度も押している様子が確認できます。

この車を運転していたとみられるのは、危険運転致傷とひき逃げの疑いで逮捕された、水上一聖容疑者(23)です。ことし6月、酒に酔った状態で車を運転して、タクシーに追突し、運転手の男性にケガをさせたうえ、そのまま逃走した疑いがもたれています。車のフロント部分は、原形がわからなくなるほど大破していました。実は水上容疑者、先ほどの事故だけでなく、わずか4分間で車にぶつかる事故などを5件起こし、3人にケガをさせたとみられているのです。被害者「蛇行しながら猛スピードで走っていた。一歩間違えれば死んでいたと思う」【事故1 タクシーに追突】最初の現場は、桜木町駅前の交差点。 記者(神奈川・横浜市、4日夜)「水上容疑者はまず、右折しようとしたタクシーに追突したとみられます」【事故2 車と衝突】その2分後…。記者「550mほど離れたあたりで、右から来た車に衝突したということです」【事故3 車2台にぶつかる】さらに、その1分後、3つめの事故が…。記者「水上容疑者の車は、繁華街にある十字路で、左から来た車と衝突し、その後、止まっていた車にもぶつかったということです」【事故4 逆走し対向車と衝突】そのあとも走り続けると…記者「水上容疑者の車は橋を逆走し、対向車と正面衝突したということです」【事故5 標識に衝突】そして最後、道路標識にぶつかり車は止まりました。 ◇事故を起こす直前、飲食店2軒で酒を飲んでいたという水上容疑者。呼気からは基準値の3倍、0.45ミリグラムのアルコールが検出されたということです。では、その状態で車を運転すると、どれほど危険なのでしょうか。ことし8月、福岡県筑紫野警察署が企画した講習会で、実際に記者が飲酒運転を体験したときの様子です。1時間で350ミリリットルの缶ビール4本とハイボール缶1本を飲み干し、呼気に含まれるアルコールを計測すると…警察官「(呼気のアルコール濃度)0.46になります。基準が0.15なので、約3倍になります」水上容疑者が検出されたアルコール数値と、ほぼ同じ状態に。記者「顔は赤いと思うのですが、運転はできる気がします」自動車学校のコースを1周してみると、コーンとコーンの間を蛇行するスラロームではコーンを押しつぶしてしまいますが、接触したことに気づかず運転を続け、コーンは引きずられた状態に。さらに、S字カーブでは、曲がりきれず、何度も脱輪。やり直すためバックしようとしますが…記者「バックに入ってなかった」ギアがバックに入っていないのに、アクセルを踏んでしまう場面もありました。“飲酒運転”を体験した感想は…記者「飲酒して気持ちが大きくなっているのがあるのかなと思います。自分が異常な状態にあることに、気づいてないことに、とても驚きました」 ◇4分間で相次ぎ事故を起こしたとみられる水上容疑者は、警察官が現場に駆けつけた際…水上一聖容疑者(23)「おれは車に乗っていただけだ。運転手は誰だか知らない」 “運転手は誰だか知らない”と主張したといいます。逮捕後の調べでは一転、容疑を認め…水上一聖容疑者(23)「お酒を飲んで車を運転して交通事故を起こし、警察に通報せず逃げてしまったことは間違いありません」一方、水上容疑者が酒を飲んで正常な運転ができないと知りながら車に乗ったとして、同乗していた神奈川大学4年の男も逮捕されています。(10月4日放送『news zero』より)
防犯カメラに映っていたのは、スピードを出した車が衝突しエアバッグが飛び出る様子です。この車を運転していたとみられる23歳の男が逮捕されました。男は酒を飲んで車を運転し、わずか4分間で5件の事故を起こしたとみられています。

6月29日午前1時すぎの神奈川県横浜市。防犯カメラに映っていたのは、スピードを出しながら突っ込んできた1台の車。エアバッグは開き、ドアは開かないのか、中から何度も押している様子が確認できます。
この車を運転していたとみられるのは、危険運転致傷とひき逃げの疑いで逮捕された、水上一聖容疑者(23)です。ことし6月、酒に酔った状態で車を運転して、タクシーに追突し、運転手の男性にケガをさせたうえ、そのまま逃走した疑いがもたれています。
車のフロント部分は、原形がわからなくなるほど大破していました。実は水上容疑者、先ほどの事故だけでなく、わずか4分間で車にぶつかる事故などを5件起こし、3人にケガをさせたとみられているのです。
被害者「蛇行しながら猛スピードで走っていた。一歩間違えれば死んでいたと思う」
【事故1 タクシーに追突】
最初の現場は、桜木町駅前の交差点。
記者(神奈川・横浜市、4日夜)「水上容疑者はまず、右折しようとしたタクシーに追突したとみられます」
【事故2 車と衝突】
その2分後…。
記者「550mほど離れたあたりで、右から来た車に衝突したということです」
【事故3 車2台にぶつかる】
さらに、その1分後、3つめの事故が…。
記者「水上容疑者の車は、繁華街にある十字路で、左から来た車と衝突し、その後、止まっていた車にもぶつかったということです」
【事故4 逆走し対向車と衝突】
そのあとも走り続けると…
記者「水上容疑者の車は橋を逆走し、対向車と正面衝突したということです」
【事故5 標識に衝突】
そして最後、道路標識にぶつかり車は止まりました。

事故を起こす直前、飲食店2軒で酒を飲んでいたという水上容疑者。呼気からは基準値の3倍、0.45ミリグラムのアルコールが検出されたということです。
では、その状態で車を運転すると、どれほど危険なのでしょうか。ことし8月、福岡県筑紫野警察署が企画した講習会で、実際に記者が飲酒運転を体験したときの様子です。
1時間で350ミリリットルの缶ビール4本とハイボール缶1本を飲み干し、呼気に含まれるアルコールを計測すると…
警察官「(呼気のアルコール濃度)0.46になります。基準が0.15なので、約3倍になります」
水上容疑者が検出されたアルコール数値と、ほぼ同じ状態に。
記者「顔は赤いと思うのですが、運転はできる気がします」
自動車学校のコースを1周してみると、コーンとコーンの間を蛇行するスラロームではコーンを押しつぶしてしまいますが、接触したことに気づかず運転を続け、コーンは引きずられた状態に。さらに、S字カーブでは、曲がりきれず、何度も脱輪。やり直すためバックしようとしますが…
記者「バックに入ってなかった」
ギアがバックに入っていないのに、アクセルを踏んでしまう場面もありました。
“飲酒運転”を体験した感想は…
記者「飲酒して気持ちが大きくなっているのがあるのかなと思います。自分が異常な状態にあることに、気づいてないことに、とても驚きました」

4分間で相次ぎ事故を起こしたとみられる水上容疑者は、警察官が現場に駆けつけた際…
水上一聖容疑者(23)「おれは車に乗っていただけだ。運転手は誰だか知らない」 “運転手は誰だか知らない”と主張したといいます。逮捕後の調べでは一転、容疑を認め…
水上一聖容疑者(23)「お酒を飲んで車を運転して交通事故を起こし、警察に通報せず逃げてしまったことは間違いありません」
一方、水上容疑者が酒を飲んで正常な運転ができないと知りながら車に乗ったとして、同乗していた神奈川大学4年の男も逮捕されています。